2022 Fiscal Year Annual Research Report
Sensing mechanism of PAMPs/DAMPs by innate immune receptors and their contribution to inflammatory diseases
Project/Area Number |
20H03468
|
Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
河合 太郎 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 教授 (50456935)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 自然免疫 / シグナル伝達 / 炎症 / 炎症性サイトカイン / マクロファージ / 樹状細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
我々が同定した炎症抑制因子ZAIPに関する研究をさらに深めた。ZAIPの個体レベルでの生理機能を明らかにするために、マクロファージ特異的ZAIP欠損マウスを作成した。その結果、ZAIP欠損マウスでは、リポ多糖投与による敗血症が亢進しており早期に死亡した。また、炎症性サイトカインであるIL-6の分泌も欠損マウスでは有為に増加していた。このことから、個体レベルにおいても、ZAIPが炎症抑制に関与していることが示唆された。また、抗ウイルス薬であるイミキモドは乾癬をマウス個体に引き起こすことが知られているがその誘導メカニズムは不明である。我々は、イミキモド刺激により樹状細胞が死滅するとともにミトコンドリアDNAが細胞外に放出され、これが形質細胞様樹状細胞のToll-like receptor 9を介して活性し、TNFaやIL-6等の炎症性サイトカイン産生を誘導することを示唆するデータを得た。さらに、この細胞死がCaspase-1依存的なパイロトーシスと呼ばれる細胞死であることを見出した。これらのことから、ミトコンドリアDNAがDAMPsとして機能し、イミキモドによる炎症悪化に寄与していることが示唆された。これらの結果を日本免疫学会学術集会等で発表を行った。また、マクロファージの解析から、肺特異的に常在する肺胞マクロファージが呼吸により取り込んだ抗原を提示するとともに炎症性サイトカインIL-18を分泌することで、メモリー型キラーT細胞の増殖と維持に関与することをマウス実験を用いて明らかにした。この結果について論文発表を行った。
|
Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(16 results)