2022 Fiscal Year Annual Research Report
ALS原因蛋白による液液相分離の機能構造連関とその病理的意義の解明
Project/Area Number |
20H03593
|
Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
金蔵 孝介 東京医科大学, 医学部, 准教授 (10508568)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
早水 裕平 東京工業大学, 物質理工学院, 准教授 (80443216)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | ALS / 液液相分離 / C9ORF72 / TDP-43 / 非膜性オルガネラ |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度はC9ORF72ジペプチドが誘導する相分離および細胞毒性におけるスペーサーアミノ酸の役割について検討を行った。Poly(PR)はProのピロリジン環に由来する構造的な剛性のため、酸性分子とのalingmentが悪く、その代わりに多価結合が促進された。一方でpoly(GR)はGlyの持つ柔軟性のため、酸性分子とのalignmentが良好であり、結合エネルギーが高く少数分子と強固に結合し、流動性が低い液滴を形成した。また、Proの持つ多価結合への影響は側鎖の大きさに由来するものではなく、剛性が強く関与することが示唆された。これらについて現在論文投稿中である。また、poly(PR)ペプチドの多価結合が液体・固体界面での液滴の挙動に与える影響について発表した(Chen et al., 2022)。これら一連の研究で得られた液液相分離とALSの関係について、総説を発表した(Kanekura et al., 2022)。 さらにC9ORF72ジペプチドと同様に(XR)nの構造を持つ分子は非膜性オルガネラへ移行しやすいこと、また電荷的に中性となるpoly(DR)は核スペックルへの局在が知られていたが、この局在にはDとRが交互に存在するzwitterion構造を持つことが必要であることを見出し、報告した(Miyagi et al., 2022)。
|
Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(9 results)
-
-
[Journal Article] Nuclear microRNAs release paused Pol II via the DDX21-CDK9 complex2022
Author(s)
Ohno Shin-ichiro、Oikawa Keiki、Tsurui Toshiaki、Harada Yuichirou、Ono Kana、Tateishi Mizumo、Mirza Aashiq、Takanashi Masakatsu、Kanekura Kosuke、Nagase Kumiko、Shimada Yoshihisa、Kudo Yujin、Ikeda Norihiko、Ochiya Takahiro、Wang Xiaozhong、Kuroda Masahiko
-
Journal Title
Cell Reports
Volume: 39
Pages: 110673~110673
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
-
-
-
-
-
-
-