2021 Fiscal Year Annual Research Report
Phase I dose escalation study for optimizing prescribed mucosa dose in BNCT for head and neck cancer
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20H03631
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Research Institution | Southen Tohoku Research Institute for Neuroscience |
Principal Investigator |
高井 良尋 一般財団法人脳神経疾患研究所, 南東北BNCT研究センター, センター長 (50107653)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣瀬 勝己 一般財団法人脳神経疾患研究所, 南東北BNCT研究センター, 診療所長 (60623767)
佐藤 まり子 一般財団法人脳神経疾患研究所, 南東北BNCT研究センター, 医長 (30645263)
加藤 貴弘 福島県立医科大学, 公私立大学の部局等, 教授 (90778804)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ホウ素中性子捕捉療法 / BNCT / 線量増加 / 頭頸部扁平上皮癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は、2020年度に引き続いて患者登録を行い、適格性のある患者に対してBNCTが施行された。 登録された患者は全部で25例、28病変、病変2つを有する症例は3例であった。登録時の年齢は70 (52-84) 才、男性17名/女性8名、全ての組織型が扁平上皮癌であった。腫瘍局在は、下咽頭6例、口腔5例、レベルIIリンパ節4例、外耳道3例、ルビエールリンパ節3例、副咽頭間隙2例、上顎洞2例、喉頭1例、咀嚼筋間隙1例、中咽頭1例であった。症例ごとに設定されたBNCTの粘膜処方線量の内訳は、12 Gy-Eq処方が11例、15 Gy-Eq処方が7例、18 Gy-Eq処方が7例であった。 治療後の患者の経過、有害事象、抗腫瘍効果について観察が続けられた。 評価可能であった全症例の急性期有害事象は、口内炎: G1-2例 (5%), G2-15例 (39%), G3-5例 (13%)、脱毛: G1-10例 (26%), G2-9例 (24%)、高Amy: G1-2例 (5%), G2-1例 (3%), G3-8例 (21%), G4-8例 (21%)、食欲低下: G1-6例 (16%), G2-11例 (29%)、耳下腺炎: G1-14例 (37%)、顎下腺炎: G1-13例 (34%)、嘔気: G1-4例 (11%), G2-8例 (21%)などがみられた。 標的病変の評価は最良総合効果(best overall response)として評価され、完全奏効CRは15例(56%)、部分奏功PRは3例(12%)、安定SDは8例(32%)、奏効率は68%であった。ビームの照射方向は、顔面の前方からが5例、顔面の側方からが10例、頸部の側方からが10例であった。25例の腫瘍体積の和は12.5 (0.53-116.7) cm3であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定していた患者登録が終了し、経過観察段階に入っており、今後は継続的な経過観察のもとで、当初設定したエンドポイントの評価を行っていく状況にある。これは当初の予定どおりである。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き登録患者の治療後の経過を観察し、必要観察期間のもとで安全性および有効性に関する項目の評価を実施する。
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Research Products
(2 results)