2022 Fiscal Year Annual Research Report
Discovery of cancer genes driving NASH-HCC for personalized therapy
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20H03661
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
小玉 尚宏 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (10623275)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 肝癌 / NASH |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)からの肝癌発症・進展に関わるドライバー遺伝子を同定することを目的とした。癌ゲノム解析の結果、肝癌では無数の低頻度な変異遺伝子が認められたが、統計学的にその意義を明らかにすることは困難であった。近年NASHを中心とした非ウイルス性肝癌が増加しているが、ゲノム情報も乏しく分子基盤は不明な点が多い。我々はマウス生体内での癌遺伝子探索技術であるトランスポゾン挿入変異法によりNASH由来肝癌ドライバー遺伝子候補を多数同定した。その中で50の癌抑制遺伝子候補のエクソン領域を標的としたguide RNAをそれぞれ5本ずつ設計し、Sleeping Beautyトランスポゾンベクターにクローニングしたプール型CRISPRライブラリーを作製した。タモキシフェン誘導型肝細胞特異的Cre転移酵素発現マウス(Alb-CreER)とCas9のKnock-Inマウス(ROSA26-LSL-Cas9)を交配したマウスを作成し、ライブラリーをトランスポゾン転移酵素発現ベクターと共に尾静脈急速静注法によりマウス肝細胞内に導入した。その後、タモキシフェン投与によりCas9発現を誘導し、NASHモデルであるCDAA食投与を行った結果、肝発癌が有意に促進した。そこで、肝癌からgDNAを抽出し、Exomeシークエンスを実施した結果、Sav1(MAF:0.8)、Gsk3b(MAF:0.69)、Setd2(MAF:0.6)、Lonp2(MAF:0.56)遺伝子のgRNA標的部位にクローナリティの高いInDel変異が認められた。以上より、これらの遺伝子の機能抑制がNASH肝発癌に関与している可能性が示された。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(14 results)