2022 Fiscal Year Annual Research Report
Understanding the mechanism of age-associated inflammaging in tissues at the chromatin level
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20H03692
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Research Institution | Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
蓑田 亜希子 国立研究開発法人理化学研究所, 生命医科学研究センター, チームリーダー (40721569)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 低タンパク / 免疫遺伝子 / 遺伝子発現 / 老化 / scRNA-seq / scATAC-seq |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では中年になってから食を低タンパクに変えることにより細胞が若返るかどうかを見出すことを目標とし、高齢マウス(16ヶ月)に3ヶ月間コントロールおよび低タンパクの餌を与え飼育した。これらのマウスから骨髄及び肺を採取した後、遺伝子発現及びクロマチン構造変化を同定するためSingle cell RNA-seq + ATAC-seq Multi-ome (10x Genomics) のライブラリ作成を年度前半に行った。データ解析は年度後半から開始したがデータ処理に時間がかかったため、結論はまだ出ていないがデータ解析は今後も続ける。具体的にはまず本研究の仮説である、加齢に伴う遺伝子発現制御能力低下(特に免疫遺伝子)が組織レベルで見られるか解析を始めた。特に免疫遺伝子の発現制御能力が低タンパク食に変えることにより変化が見られるかを検証した。最終的な結論はまだ出ていないが、遺伝子発現のデータ(scRNA-seq)とクロマチンアクセス(scATAC-seq)のデータを比較し、統合解析を行うことにより免疫遺伝子のpoised/paused(クロマチン構造は開いているが遺伝発現はされていない)状態が加齢に伴い維持力が低下するかという点に焦点を当てたところ差が出ていることから、低タンパク食は遺伝子制御に影響を与えていると考えられる。poiased/paused状態は環境からのシグナルが細胞に入ってきた際瞬時に必要な遺伝子を発現出来るようスタンドバイの状態を保っている。この状態の維持力が加齢に伴い低下すると考えられる。高齢者の免疫力が低下する理由の一つに挙げられる可能性を本研究では見出している。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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