2023 Fiscal Year Annual Research Report
腎疾患における酸化ストレス評価法の開発と新規治療戦略および基盤概念の提唱
Project/Area Number |
20H03696
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
岩野 正之 福井大学, 学術研究院医学系部門, 教授 (20275324)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 俊雄 奈良県立医科大学, 医学部, 研究員 (10115280)
清野 泰 福井大学, 高エネルギー医学研究センター, 教授 (50305603)
岡沢 秀彦 福井大学, 高エネルギー医学研究センター, 教授 (50360813)
糟野 健司 福井大学, 学術研究院医学系部門, 准教授 (60455243)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | FSP1 / 酸化ストレス / ポドサイト / 急性腎障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
1) 酸化ストレス・イメージングの実施。64Cu-ATSMは低酸素イメージングとして開発されたトレーサー であるが、早期相では脳血流の評価にも用いられる。従って、64Cu-ATSM PET/MRIを腎内酸化ストレス・イメージングに用いるには腎血流量(RBF)による補正が必要である。そこで、RBFのスタンダードであるASL-MRIを用いたRBF (ASL-RBF)、血中クレアチニン値(Cr)から推算したRBF (eRBFcr)、血中シスタチンC値(cys)から推算したRBF (eRBFcys)、と64Cu-ATSM PET/MRIを用いたRBF (PET-RBF)の相関を検討した。健常者5名、 各種CKD患者10名に対し64Cu-ATSMを静注し、 腎臓を含め腹部PET/MRIを撮影した。血中Crと血中cys から推定式を用いeGFRを算出し、HtとFF値からRBFを推定 (eRBF) した。 PET-RBFは、ASL-RBF、 eRBFcr、eRBFcys、のいずれとも高い相関を示したことから、腎血流評価に用いることが可能であると考えられた。 2)われわれが発見した抗酸化物質を用いた検討。われわれはすでに、分泌型FSP1の腹腔内投与あるいはポドサイトへのFSP1遺伝子 導入により、シスプラチン腎症による急性腎障害が有意に改善することを明らかにしている。2023年度は、RAGE KOマウスを用いた場合、FSP1の腹腔内投与あるいはポドサイトへのFSP1遺伝子導入による腎保護効果が消失するか否かを検討した。RAGE KOマウスでは、分泌型FSP1の腹腔内投与あるいはポドサイトへのFSP1遺伝子導入により、シスプラチン腎症による急性腎障害は改善しないことが確認された。
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Feasibility of Renal Blood Flow Measurement Using 64Cu-ATSM PET/MRI: A Quantitative PET and MRI Study.2023
Author(s)
Nishikawa Y, Takahashi N, Nishikawa S, Shimamoto Y, Nishimori K, Kobayashi M, Kimura H, Tsujikawa T, Kasuno K, Mori T, Kiyono Y, Okazawa H, Iwano M.
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Journal Title
Diagnostics (Basel)
Volume: 13
Pages: 1685
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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