2022 Fiscal Year Annual Research Report
Cellular senescence of renal "subpopulations" influences renal aging and injury responsiveness
Project/Area Number |
20H03697
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
柳田 素子 京都大学, 医学研究科, 教授 (70378769)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
築山 智之 滋賀医科大学, 動物生命科学研究センター, 特任准教授 (60612132)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 亜集団 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究代表者はこれまで、系譜追跡実験を用いて、腎臓の構成細胞の振る舞いを明らかにしてきたが、その過程で、腎臓の構成細胞は現状、考えられているよりももっと多彩なのではないかと考えるに至った。 本年度は「課題1.シングルセル解析を用いた腎構成細胞の亜集団同定およびその機能解明」では、前年度までにマウスモデルで得られた知見を、カニクイザルモデルおよびヒトサンプルで検証した。研究代表者は京都大学における新WPI拠点、ヒト生物学高等研究拠点(ASHBi)のメンバーである。本拠点はヒト、サル、マウスの種間比較を目的としており、研究代表者はカニクイザルのAKI-CKD移行モデルを確立している。本項目では、カニクイザルのAKI-CKD移行モデルでもシングルセル解析を行い、マウスで得られたデータと比較検討した。さらにカニクイザルで確認できた亜集団についてはヒト腎生検検体でもその存在を確認できた。加えて、「課題2.遺伝子改変マウスを用いた臓器老化における細胞老化の意義の証明」では、前年度の解析をさらに発展させ、細胞老化に陥った細胞が障害・修復に与える影響を解析し、周辺細胞や遠隔臓器に与える影響についても検証した。 研究代表者はこれまでの系譜追跡実験やTRECK法の結果から、それぞれの細胞集団特有の機能を同定している点、理研の遺伝子発現アトラスとの比較で腎臓特異的遺伝子発現を持つ細胞群の同定が容易な点、サルモデル、ヒトサンプルとの比較が可能な点で優位性がある。
|
Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(9 results)