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2021 Fiscal Year Annual Research Report

中枢神経系悪性リンパ腫の腫瘍内多様性と微小環境解析による病態発生の解明と治療開発

Research Project

Project/Area Number 20H03795
Research InstitutionKyorin University

Principal Investigator

永根 基雄  杏林大学, 医学部, 教授 (60327468)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 立石 健祐  横浜市立大学, 医学部, 助教 (00512055)
市村 幸一  順天堂大学, 医学部, 特任教授 (40231146)
富山 新太  防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 病院 脳神経外科, 講師 (40385810)
片岡 圭亮  国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 分野長 (90631383)
Project Period (FY) 2020-04-01 – 2024-03-31
Keywords中枢神経系悪性リンパ腫 / シングルセル解析 / 腫瘍内多様性 / 微小環境解析
Outline of Annual Research Achievements

我々はこれまでに中枢神経系悪性リンパ腫(PCNSL)の包括的遺伝子解析を施行し、全身性のびまん性大型B細胞リンパ腫(DLBCL)と異なる特徴的遺伝子異常パターンを報告した。しかし、PCNSLと全身性DLBCLの病態の類似性および相違性については未だに明らかでない点が多い。そこで、本研究では特にPCNSLにおける腫瘍内の多様性および免疫微小環境の多様性を解明することを目的とした。
2021年度も追加のPCNSL臨床検体を収集し、全症例について、腫瘍組織からのDNA/RNA、末梢血からのDNA抽出を完了した。十分量の細胞数が得られた検体について、100種類を超える表面マーカー解析、mRNAトランスクリプトーム解析、TCR/BCRレパトア解析を同一のシングルセルから取得可能なマルチオミクスシングルセル解析技術を用いたライブラリーを作成し、次世代シーケンサーによるデータ取得をおこなった。これらのデータ解析によって、これまでのmRNAトランスクリプトームだけでは明らかにすることのできないPCNSLに特徴的な微小環境構造や腫瘍細胞の遺伝子発現プロファイルが見出されており、これらは新規の治療対象となる可能性を有している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

2021年度の達成目標は、PCNSL検体からのマルチオミクスシングルセルデータの取得およびその解析であったが、この目標は十分に達成された。検体収集についても、順調に進んでいる。収集した全症例で、腫瘍組織DNA/RNAと末梢血DNAの抽出が完了しており、大部分はシングルセル解析を開始し、得られた腫瘍細胞、腫瘍微小環境の特徴の検証実験を計画することができており、当初の計画以上に進展している。

Strategy for Future Research Activity

検体収集を引き続き継続する。シングルセルデータから得られたPCNSLの腫瘍細胞および微小環境の特徴に関して、DLBCLとの共通性や特異性に関する解析を行う。さらに、腫瘍組織および末梢血から抽出したDNAを用いた網羅的遺伝子変異解析を進め、シングルセルデータとの統合解析を行うことによって、遺伝子発現や微小環境構造との関連についても明らかにする。

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Published: 2022-12-28  

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