2022 Fiscal Year Annual Research Report
複数の疾患リスクに関わる初経・閉経年齢を規定する生活環境因子の同定とその寄与評価
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20H03939
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
永田 知里 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 教授 (30283295)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和田 恵子 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (00532673)
上山 純 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 准教授 (00397465)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 初経年齢 / 閉経年齢 / 生活習慣病 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、複数の疾患のリスク要因である初経年齢、閉経年齢について、これを規定する生活習慣・環境因子を同定することを目的としている。中学2年生女子266名において血中性ホルモン、エストラジオール(E2)、テストステロン(T)、DHEAS と血中IGF-1を測定し、月経状態および第二次性徴との関連性を評価した。第二次性徴はChan (2010)らの身長スパート、体毛、にきび、乳房に関する質問票を用い、それぞれはっきり伸びている最中/ほぼ伸び終わった、はっきりと生えてきている最中/大体生え終わった、たくさんできている最中/できて大体で終わった、大きくなっている最中/ほぼ成長し終わった、に該当するか否かでグループ分けした。また、体毛、乳房の発達、月経の有無を基にターナーステージを同定した。補正医因子として年齢、肥満度、身長、両親の喫煙状態を用いた。月経が開始した女子は246名でこのうち154名は月経周期が順調であると回答した。ターナーステージではlate pubertalに相当する者が86.7%であった。DHEAS とIGF-1値はステージが高いほど有意に高く、順調な月経がある女子は月経のない女子に比べE2、IGF-1値が有意に高かった。DHEAS値 は体毛発育、DHEAS とT値はにきびの出現に有意な正の関連性を示した。尿中アクリルアミド代謝物量は、これらのホルモン値と有意な関連を示さなかった。 本人の喫煙状態が閉経時期に影響を及ぼすことは多くの研究で知られているため、配偶者の喫煙状態の影響も、閉経前女性3090名を対象とした高山コホートにおいて評価した。対象をベースライン時の婚姻者に限り、年齢、BMI、喫煙歴、教育年数、運動習慣、出産数、初経年齢で補正した解析では、配偶者の喫煙状態、喫煙年数とも閉経とは関連が認められなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
学童におけるコホートでの追跡調査は、学校・保健所関係者の協力が得られ、予定通りに順調に進行している。地域住民からなるコホートでの調査は、アウトカムを閉経に絞らず、協力を得やすいトピックも追加し依頼をしたが、開始できていない。
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Strategy for Future Research Activity |
学童におけるコホートでは、学校・保健所関係者との良好な連携関係を保ち、追跡調査を続ける。地域住民におけるコホートでは、大学での他の研究者と協調しながら進める。パラベンなどの環境物質の測定方法も確立されたので、対象者の年齢層を広げ、性ホルモン値や初経年齢との関連を評価する。
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Research Products
(2 results)