2020 Fiscal Year Annual Research Report
Workplace multicenter study on the use of heated tobacco products and its health effect among employees
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20H03952
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Research Institution | National Center for Global Health and Medicine |
Principal Investigator |
溝上 哲也 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 臨床研究センター部長 (60269074)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 加熱式たばこ / 健康影響 / 職域疫学研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.加熱式たばこに関する既存データの整理: 2018~2019年度に加熱式たばこ使用を含む健康調査を行った3つの企業(約5,500名)から当該年度の健康診断データの提供を受け、加熱式たばこの調査データと突合させた。3つの企業のデータを併せて解析するため、統一フォーマットを作成し、それに合わせてデータを変換した。解析用コーディングマニュアルを作成した。 2.加熱式たばこに関する疫学調査の実施: 別の2つの企業で加熱式たばこ使用に関する調査を実施した。ひとつは2020年6月に健康診断前に調査票を配布し、当日回収する方式で行った(約1,500名)。調査結果を報告書にまとめて事業所にフィードバックした。もうひとつの企業では、新たに開発したWeb調査システムを用いて2021年2月に調査を実施した(約5,800名)。このシステムは、対象者に調査依頼メールを送信し、そこに記載しているURLの電子調査票に回答する方式である。回答者には生活習慣評価票を自動送付した。 3.企業健診で収集した加熱式たばこデータの入手: 加熱式たばこの調査には参画していないが、2017年度より加熱式たばこ使用に関する情報を定期健康診断の問診で収集している企業がある(約3万名)。その施設の健康診断データを入手し、解析用データベースを作成した。 4.追跡調査の準備:2018年度に調査を行った事業所(従業員1,500人)において、3年後にあたる2021年4月の定期健康診断時に行う追跡調査の準備を進めた。具体的には、事業所での承認の手続き、健康診断業者との打合せ(調査票の健診案内への封入、健診会場における調査の流れなど)、調査票のデザイン、調査票の印刷を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナウイルス感染症の流行に伴い事業所で調査を実施する時期が遅れていたが、研究費を翌年度に繰り越し実施することで、当初の計画していたデータがほぼ収集できている。
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Strategy for Future Research Activity |
健康診断時に予定していた尿検体の収集は、新型コロナウイルス感染症予防の観点から行わないこととした。そのかわり、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種後の抗体価と加熱式たばこ使用との関連を調査計画に追加することとした。
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