2022 Fiscal Year Annual Research Report
Workplace multicenter study on the use of heated tobacco products and its health effect among employees
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20H03952
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Research Institution | National Center for Global Health and Medicine |
Principal Investigator |
溝上 哲也 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 臨床研究センター部長 (60269074)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 加熱式たばこ / 健康影響 / 疫学研究 / 産業保健 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.加熱式たばこの健康影響の断面分析: 2018~2019年度に加熱式たばこ使用を含む健康調査を行った約4万人の職域集団について、HDLコレステロール及び糖代謝との断面的な関連を調べた。加熱式たばこ使用者のHDLコレステロールは非喫煙者に比べると約1mg/dL、統計学的に有意に低かったものの、紙巻きたばこ喫煙者は約4mg/dL低いことより、加熱式たばこはHDLコレステロールに対しては一定の改善が見込めることが示唆された。しかしながら、加熱式たばこ使用者に多い紙巻きたばことの併用者においてはそうした改善はみられなかった(Sci Rep 2022)。一方、糖代謝異常(前糖尿病・糖尿病)については、加熱式たばこ使用者は紙巻きたばこ使用者と同程度のオッズの上昇を認めた(Acta Diabetol 2023)。 2.加熱式たばこに関する疫学調査の実施: ひとつの協力事業所(神奈川)において2022年4月から5月にかけて加熱式たばこ使用に関する質問を含む調査票を用いた調査を実施し、約1000名の回答についてデータクリーニング等を行った上で健康診断データと突合した。 3.縦断的データの作成: 2017年度より健康診断の問診項目として加熱式たばこ使用に関する情報を収集している企業(約3万名)について、2017年度を起点に2021年度までの健康診断データを連結し、加熱式たばこの健康影響を縦断的に解析するためのデータベースを作成した。 4.追跡調査の準備:2018年度に調査を行った事業所(従業員2,000人)において、5年後にあたる2023年5~6月の定期健康診断時に行う追跡調査の準備として、事業所での承認の手続き、健康診断業者との打合せ、調査票のデザインを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症流行のため当初予定していた疫学調査が1年間遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
遅れていた事業所での疫学調査を、2024年4月及び6月に実施し、研究協力機関で尿中コチニンなどの測定を行い、質問票から得られるデータと突き合わせて分析する。別途、大規模職域集団において加熱式たばこと健康影響(血圧や聴力低下)との関連を縦断的に分析する。
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