2020 Fiscal Year Annual Research Report
フレイル発症に及ぼす生活因子、医学的因子、社会的因子の影響:年齢層による差異
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20H03953
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Geriatric Hospital and Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
北村 明彦 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (80450922)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木山 昌彦 公益財団法人大阪府保健医療財団大阪がん循環器病予防センター(予防推進部・循環器病予防健診部・健康開発, その他部局等, その他 (10450925)
野藤 悠 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (10626047)
山岸 良匡 筑波大学, 医学医療系, 教授 (20375504)
横山 友里 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (30781231)
谷口 優 国立研究開発法人国立環境研究所, 環境リスク・健康研究センター, 主任研究員 (40636578)
清野 諭 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (50725827)
新開 省二 女子栄養大学, 栄養学部, 教授 (60171063)
西 真理子 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (70543601)
村木 功 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (70731561)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | フレイル発症 / 危険因子 / 年齢層別 / 疫学研究 / 長期追跡調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
フレイル発症の危険因子として、前期高齢期では、脳卒中や心疾患等の循環器疾患の発症、及び骨・関節疾患、サルコペニア、うつ等の老年症候群がフレイル発症の危険因子となり、後期高齢期では、さらに低栄養、認知機能低下、近隣・地域との交流の低下がフレイル発症に影響を及ぼすという研究仮説を検証するため、その第1ステップとして、地域に在住する高齢者を対象とし、フレイル進行の加齢変化について検討した。 草津町の高齢者健診受診者のうち、Fried et al.のphenotypeのフレイル評価を行った65歳以上計1698名(延べ6373件)を最長12年間追跡し、潜在クラスモデルによって加齢変化パターンを類型化した結果、65歳時でプレフレイルが進んでいる群(High group)が全体の6.5%、75歳頃からプレフレイルが進む群(Second group)が47.3%、85歳頃からプレフレイルが進む群(Third group)が30.3%、90歳までフレイルが進まない群(Low group)が16.0%であった。 以上のことから、健診受診者というバイアスがかかっているものの、約半数の高齢者が後期高齢期に入ってまもなくフレイルが進むことが示唆され、この時期を先送りすることが健康寿命の延伸をもたらすものと考えられた。次年度は、フレイル進行の加齢変化パターン別の死亡リスクおよび関連因子を検討し、最終年度にフレイル進行を先送りするための介入ポイントを明らかにするため、年齢層別にフレイル発症の危険因子の検討を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和2年度は、新型コロナウイルス感染症の流行により、草津町研究の高齢者健診が中止となり、悉皆調査も訪問調査が中止、郵送調査のみの実施となった。このため高齢者健診の受診予定者約700人のデータが収集できなかったが、悉皆調査については、コロナ禍で外出自粛が続いていた7~8月に郵送にて実施し、要介護認定者を除く65歳以上の高齢者2,171名を対象に85%の高い回収率を達成した。 データ分析については、高齢者健診分のみ欠損したものの、2002年から継続中の調査データをもとに、縦断的分析が可能なデータセットを構築し、複数の関連研究とともに本研究の成果を順次論文と学会に公表した。 CIRCS研究については、秋田県、茨城県、大阪府の各地域の65歳以上の健診受診者に対してフレイル評価の質問肢法を実施した。
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Strategy for Future Research Activity |
草津町研究については、令和3年度は感染症対策を施した上で高齢者健診を実施することを自治体と合意している。これまでの蓄積データに本年度の新たな調査データを加え、長期縦断データセットを拡充し、本研究のための分析データセットを構築する。 CIRCS研究については、秋田県、茨城県、大阪府の各地域の健診受診者に対してフレイル評価の質問肢法を継続する。フレイル評価を行った高齢者の壮年期の健診成績を遡り、その時点の健診受診年の受診者全員から成る分析データセットを構築する。 研究結果は順次、学会発表、論文化し公表を進めるとともに、対象地域の住民や国民に対してわかりやすく情報発信する。
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Research Products
(15 results)