2022 Fiscal Year Annual Research Report
青年前期の子どもと親のためのFamily-basedがん啓発教育プログラム開発
Project/Area Number |
20H03989
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Research Institution | Osaka Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
鈴木 久美 大阪医科薬科大学, 看護学部, 教授 (60226503)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 直子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (30327978)
山内 栄子 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (20294803)
津田 泰宏 大阪医科薬科大学, 看護学部, 教授 (30411375)
府川 晃子 兵庫医科大学, 看護学部, 教授 (30508578)
藤阪 保仁 大阪医科薬科大学, 医学部, 教授 (50411369)
泊 祐子 関西福祉大学, 看護学部, 教授 (60197910)
山中 政子 天理医療大学, 医療学部, 教授 (80744416)
南口 陽子 武庫川女子大学, 看護学部, 講師 (00316051)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 青年前期 / 親子 / Family-based approach / がん啓発教育 / 中学・高校の教員 |
Outline of Annual Research Achievements |
青年前期の子どもと親のためのFamily-based approachを応用したがん啓発教育プログラム開発のために2つの調査の分析及び成果をまとめた. 1.中学校・高等学校の教員のがんに対する意識とがん教育への取り組み 【目的】中学・高校教員のがんに対する意識及びがん教育への関連要因を明らかにすること.【方法】ネットによるアンケート調査.内容は,Cancer Awareness Measure(CAM)の質問項目を用いた.【結果】有効回答は779名.中学校教員が40.6%,高校が59.4%,平均年齢48歳,教員経験は平均23年であった.「リスク因子」や「警告症状」への認識は,女性,家族や親戚,友人・知人等のがん体験を有する者,がん研修受講者の方が有意に高かった。教員のがん教育への認識に影響する要因として,「リスク因子」や「警告症状」への認識があげられた. 2.中学生・高校生とその親のがんに対する意識調査 【目的】中高生と親のがんに対する意識及び親のがん検診受診行動への関連要因を明らかにすること.【方法】ネットによるアンケート調査.内容は,CAMの質問項目を用いた.【結果】中高生612名とその親612名の総計1,224名から回答が得られた.中高生は男女ともに50%,親の平均年齢47.9歳であった. 中高生の「リスク因子」「警告症状」の認識は,がん教育を受けた者,親とがんに関する会話がある者の方が有意に高かった.「受診への障壁」への認識は,女性や親とがんに関する会話がある者ほど有意に高かった.一方、中高生の親のがんに対する認識は,「リスク因子」では子どもとがんに関する会話がある者の方が有意に高かった.定期的がん検診受診行動においては,乳がん検診受診者と子どもとがんに関する会話がある者との間に有意な関連がみられたが,他の検診では有意な関連が認められなかった.今後は論文投稿の予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
中学校・高等学校教員や中高生とその親のがんに対する認識やがん教育への認識に関する分析に予想以上の時間を要したため,若干遅れ気味である.
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度の調査の分析結果をもとに,青年前期の子ども(中高生)とその親を対象にFamily-based approachを応用したがん啓発教育プログラムの内容を検討し,プログラムを考案して実施する予定である.
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Research Products
(9 results)