2021 Fiscal Year Annual Research Report
Clarification of the mechanism of onset of skin problems in newborns using skin blotting method
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20H03995
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
米澤 かおり 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (20791388)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
樋口 幸 (石川幸) 大分県立看護科学大学, 看護学部, 准教授 (10567209)
峰松 健夫 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任准教授 (00398752)
春名 めぐみ 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (00332601)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 新生児 / 皮膚バリア機能 / スキンブロッティング / 皮膚トラブル / サイトカイン |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は新生児の顔の皮膚トラブルの発症メカニズムの解明することである。本年度はプレテストの後、東京・大分ともに本調査のデータ収集、試料解析を行った。東京調査の結果については、データ解析も行った。
本研究の対象者は生後1か月頃の乳児とした。データ収集は、COVID-19の感染予防を徹底した上で、東京では病院の小児科外来や研修参加者の自宅等で、大分では産婦人科医院の健診時にリクルートと調査を行った。本研究では、皮膚トラブルの種類や症状、皮膚バリア機能と、皮膚内部の炎症性サイトカイン(IL-4、IL-6、IL-8、IL-17)の関連に着目している。さらに、東京調査では乳児の顔の皮膚トラブルとの関連が示唆されているマラセチアという皮膚常在真菌についても調査を行った。皮膚内部の炎症性サイトカインの評価にはスキンブロッティング法を用いて、非侵襲的にサイトカインの発言を評価することができた。皮膚常在真菌叢については、遺伝子解析による真菌叢解析を行い、特にマラセチアに着目した分析を行った。
これまで、スキンブロッティング法は成人を中心に開発・活用されてきたが、プレテストや東京調査のデータ解析から、生後1か月前後の新生児・乳児であっても、スキンブロッティング法で皮膚内部の炎症性サイトカインの評価が可能であることが明らかになった。来年度は、試料解析の結果をもとに、東京・大分二地点でのデータ解析・論文執筆を進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度はリクルートと生後1か月調査をほぼ終了することができ、進捗状況は順調である。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は、試料解析を進めたうえで、データ解析・論文執筆を進める予定である。加えて、生後1年の追跡調査を実施し、長期間の影響についても検討できるよう研究を進める。
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