2020 Fiscal Year Annual Research Report
患者主体の移行期ケアの方法論確立に向けて:患者の参加と体験についての多角的調査
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20H04023
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
永田 智子 慶應義塾大学, 看護医療学部(藤沢), 教授 (80323616)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 退院支援 / コロナ禍 / テレコミュニケーション |
Outline of Annual Research Achievements |
コロナ禍における退院支援の状況についてヒアリングを行うとともに、退院支援に関する患者参加についての文献検討を行った。 各病院では、コロナ禍への対応として、家族の面会を制限するとともに、地域ケア提供者等の病院外の人員の立ち入り制限も行っていた。その中で、患者と家族のコミュニケーション、また家族との情報交換のためにweb会議システム等を用いて動画配信をするなどの工夫をしており、また、地域のケア担当者との間でも、web会議システムやSNSの活用が推進されてきていた。一方で、web会議システム等の使用方法が分からなかったり、デバイスを持っていなかったりする家族がいること、地域ケア提供者との間では情報管理の課題があることなどを理由に、遠隔での情報共有が出来ないという事例もあった。 これらを踏まえ、コロナ禍における退院支援の実態を把握するための全国調査を計画し、Web調査の設計を行った。まず、病院の属性(設置主体、種別、地域、併設施設、退院支援部門の類型と退院支援に関する加算の算定状況等)、回答者の属性(退院支援に関する研修受講の有無、退院支援担当者としての能力評価等)を把握した。情報共有としては、家族との情報共有、地域ケア担当者との情報共有、カンファレンスへの患者の参加状況および家族や地域ケア担当者の参加状況とその方法等を、現状とコロナ禍前との比較について尋ねるとともに、具体的な方法、実施している工夫や、退院支援推進のための課題などの記述も求めることとした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍で院内での調査が難しくなったため、途中で実施方法を切り替え、Web調査の実施に向けて調整した。
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Strategy for Future Research Activity |
質問紙調査の計画を進め、実施し、2023年度には回答者に対して結果報告を行うとともに、学会発表、論文執筆を進める予定である。
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Research Products
(1 results)