2020 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a disaster preparedness system involving the participation of children who always need medical care and the fusion of Information Communication technology
Project/Area Number |
20H04027
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
中井 寿雄 金沢医科大学, 看護学部, 講師 (10708986)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
板谷 智也 金沢大学, 保健学系, 助教 (10765192)
佐藤 仁志 金沢医科大学, 医学部, 講師 (20303224)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 災害時要支援者 / アプリ |
Outline of Annual Research Achievements |
災害時に配慮が必要な者が、専用のスマホ用アプリに、自身の心身状態や使用している医療機器の情報を入力しておくことで、災害時に必要となる医療処置や医療衛生材料、生活上の留意点等を把握し(K-DiPS Solo)、情報通信技術を用いてサーバーで集約、把握、安否確認が可能となるシステム(K-DiPS Online)を開発している。 前研究からの継続研究である。鹿児島県肝付町と石川県内灘町の協力を得て、2回の実証実験を実施しiPad用アプリのプロトタイプを完成させた。その後、本アプリを基盤に、スマートフォン用アプリに改良し2020年11月にK-DiPS Soloとしてリリースした。2021年4月現在、App StoreとGoogle Playにて誰でも無料でダウンロードし利用が可能である。 K-DiPS Soloは、自分の心身状態を入力しておき、災害発生時にかけつけたDMATや医療支援チームに開示することで、迅速な治療や看護、搬送に役立つアプリである。自己情報を自分で管理し、開示するか否かは自分の判断で行うという特徴がある。K-DiPS Soloを自治体向けアプリであるK-DiPS Onlineに接続し連携させることで、地域全体の備蓄の見積もりや、災害時のオペレーションへの貢献が期待される。 K-DiPS Soloのリリース後よりK-DiPS Onlineの開発を進めており、2021年度は高知県南国市で実証実験の予定である。COVID-19の感染拡大等により難航しているものの、現時点では、4月から5月に対象者の選定、6月から9月実証、10月データ解析、11月に報告会の予定で進めている。通信環境及び機材、環境構築はNTTドコモの全面協力を得て実施している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
COVID-19の感染による影響ではあるものの、2020年度は、実証実験等のフィールドによる活動は実施せずに、アプリの開発に専念し、打ち合わせはオンラインで行ったために、K-DiPS SoloのリリースやK-DiPS Onlineの開発に着手できた。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度は、感染状況を勘案しつつ、高知県南国市、NTTドコモの協力を得て、K-DiPS Onlineの実証実験を行い、閉域網による回線を用いたバージョンのK-DiPS Onlineを完成させる予定である。 感染状況の拡大によって、すでに対象者の変更や規模、実施時期を変更しているが、今後も実証フィールドの実情に合わせて、実行可能な形を模索し、実施していく予定である。
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Research Products
(2 results)