2021 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a disaster preparedness system involving the participation of children who always need medical care and the fusion of Information Communication technology
Project/Area Number |
20H04027
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
中井 寿雄 金沢医科大学, 看護学部, 准教授 (10708986)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
板谷 智也 金沢大学, 保健学系, 助教 (10765192)
佐藤 仁志 金沢医科大学, 医学部, 講師 (20303224)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | K-DiPS Online / 災害時要支援者 / Webアプリ |
Outline of Annual Research Achievements |
我々はこれまでに、災害時要支援者が、担当の専門職と一緒に自分の情報や必要な備えをスマートフォン(スマホ)のアプリケーションソフト(アプリ)に入力しておき、災害時に開示することで迅速な治療、看護や搬送に役立つアプリ(K-DiPS Solo)を開発した。2021年度は、K-DiPS Soloの情報を、通信回線を介してサーバーに接続し集約することで、地図上に居場所、状態像などを可視化、必要な支援、備蓄を自動算出できるアプリ(K-DiPS Online)を開発している。2021年7-10月に、高知県南国市とNTTドコモCS四国の協力を得て実証実験を実施した。実験の結果から、K-DiPS Onlineの初期バージョンを完成させた。 K-DiPS Solo、K-DiPS Onlineの地域への実装は、エビデンスに基づいた災害への備蓄、訓練、発災時の救助や治療、看護、搬送など、効率的なオペレーションへの貢献が期待される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実証実験は新型コロナウイルス感染症の影響で、医療的ケア児・者から協力を得ることを断念したものの、高知県南国市、南国市自主防災会の協力を得て、高齢者を対象とした実証実験を実施することができた。その結果から、K-DiPS Onlineの開発を進めており、概ね順調に経過している。
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Strategy for Future Research Activity |
K-DiPS Onlineの自治体への実装に向けて、セキュリティ対策について法律家に相談して開発方針を確定したところである。アプリのセキュリティ対策及び、運用体制の構築を進めている。 K-DiPS Soloに、豪雨などで停電が復旧しない場合に、SOSボタン(仮称)をタップすることで、自治体にアラートが知らされる仕組みの機能追加の予定である。2022年6月には、高知県医療的ケア児家族会と共同で、これらの機能を紹介し、医療的ケア児・者の停電対策を検討していくためのキックオフイベントを開催予定である。
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