2023 Fiscal Year Annual Research Report
高校生用自傷リスク質問票の開発を踏まえた自傷予防レジリエンス促進プログラムの構築
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20H04029
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Research Institution | Kawasaki University of Medical Welfare |
Principal Investigator |
石田 実知子 川崎医療福祉大学, 保健看護学部, 教授 (10776008)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森田 瑞樹 岡山大学, ヘルスシステム統合科学学域, 教授 (00519316)
中原 貴子 川崎医療福祉大学, 医療技術学部, 講師 (30462047)
片岡 浩巳 川崎医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (80398049)
山形 真由美 山陽学園大学, 看護学部, 准教授 (90781518)
江口 実希 神戸常盤大学, 保健科学部, 講師 (40631718)
坂本 年生 川崎医療福祉大学, 保健看護学部, 助教 (40886488)
大井 悠成 川崎医療福祉大学, 医療福祉マネジメント学部, 助教 (10882475)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 自傷 / 予防教育 / 認知行動療法 / マインドフルネス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、14名の大学生を対象にマインドフルネス呼吸法の効果を主観的(レジリエンス、マインドフルネス、自傷行為、不安、気分)及び客観的(皮膚電位)に評価することであった。参加者は、心理教育動画の視聴後、自宅で教示用音源を使用して毎日5分間のマインドフルネス呼吸法を実施した。評価は、介入前(T0)、介入終了時(T1)、終了1か月後(T2)の3時点で行った。 主観的評価では、分散分析後Holm法による多重比較を行い、マインドフルネスの描写スキルがT0からT1にかけて有意に向上し(P=0.005)、この効果が顕著であった。一方で、他のアウトカムでは有意差は見られなかった。客観的指標である皮膚電位については、線形混合モデルを使用して平均値の比較したところ、クレペリン検査中の皮膚電位の変動は、T0からT1で増加し、T1からT2で減少する傾向が見られたが、p=0.060であり、統計的には有意差には至らなかった。今後の研究でサンプル数を増やすことにより、これらの変動に有意差が出る可能性が示唆された。 以上の結果から、短時間・短期間のマインドフルネス呼吸法による介入が大学生のマインドフルネスの描写スキルの向上に寄与すること、そして生理的アウトカムにも効果をもたらす可能性が示された。これにより、マインドフルネス呼吸法による介入が精神的健康のみならず、生理的なリラクゼーションにも寄与する可能性が考えられ、今後の研究でさらにサンプル数を増やすとともに詳細な分析が期待された。なお、本研究では参加者を自傷群(N=4)と非自傷群(N=10)に分類し分析を試みたが、自傷群のサンプルサイズが限られているため、報告書では両群間の比較結果を詳述していない。今後の研究では、自傷行為者のサンプル数を増やし、群間比較の再検討が求められる。
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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