2022 Fiscal Year Annual Research Report
ビッグデータを用いた全ゲノム情報解析による腎臓リハビリテーションの個別化構築
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20H04034
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
上月 正博 東北大学, 医学系研究科, 名誉教授 (70234698)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
海老原 覚 東北大学, 医学系研究科, 教授 (90323013)
伊藤 修 東北医科薬科大学, 医学部, 教授 (00361072)
趙 彩尹 下関市立大学, 経済学研究科, 准教授 (70834654)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | リハビリテーション / 腎保護作用 / 運動療法 / レニン・アンジオテンシン系 / 活性酸素 |
Outline of Annual Research Achievements |
5/6腎摘除CKDラットモデルに対する運動療法により、血圧低下と腎保護作用が認められた。その作用機序として、5/6腎摘除ラットでは腎collagen type I, TGF-β1, MMP-2, MMP-9, TIMP-1, angiotensinogen, ACE, (pro)renin receptor, angiotensin II type 1 receptor発現が亢進している一方、運動が腎collagen type I, TGF-β1, TIMP-1, angiotensinogen , ACEの発現を抑制した。すなわち、運動が腎間質のコラーゲンを抑制すること、ならびに、腎臓のレニン・アンジオテンシン系を抑制することが示唆された。また、運動が酸化ストレスを増やすNADPH oxidase と xanthine oxidase活性を抑制する機序もあることが示唆された。Dahl食塩感受性フルクトース負荷CKDラットモデルに対する運動療法により、血圧低下並びに腎保護作用が認められた。その作用機序として、血漿レニン活性とMasRの発現の抑制、ACE,ACE2発現の増加が認められたことから、腎保護にはレニン・アンジオテンシン系の抑制が関与していることが示唆された。 腎機能障害合併心筋梗塞患者に対する運動療法を中心とした後期回復期~生活期(維持期)リハビリの効果として、心機能のみならず、腎機能(eGFR)が改善すること、その程度は一日歩数や退院時の運動耐容能と相関することが示された。透析患者に対するリハビリとして、透析中のエルゴメータなどによる運動療法が有効であることが知られているが、下肢に対する経皮的微弱電気刺激(1回40分、週3回、12週間)でも有効であることを証明し、運動療法に代替できる物理療法の可能性が示唆された。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(20 results)