2021 Fiscal Year Annual Research Report
Pathophysiological analysis and establishment of mechanism-based rehabilitation for apraxia after stroke
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20H04057
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Research Institution | Kio University |
Principal Investigator |
森岡 周 畿央大学, 健康科学部, 教授 (20388903)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
信迫 悟志 畿央大学, 健康科学部, 准教授 (50749794)
嶋田 総太郎 明治大学, 理工学部, 専任教授 (70440138)
大住 倫弘 畿央大学, 健康科学部, 准教授 (70742485)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 脳卒中 / 左半球 / 失行 / 高次脳機能障害 / リハビリテーション |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、左半球損傷患者を対象に、ジェスチャーの自由観察、認識、模倣の三条件を設定し、実際の模倣に際する注視特性を分析した。 対象は左半球病変を持つ脳卒中症例36名でした。国際的な失行検査バッテリーであるapraxia screen of TULIA(AST)の模倣項目により、模倣障害なし群(n=20)と模倣障害あり群(n=16)に分類した。対象者は視線計測装置が設置されたPCモニタから60㎝の位置に座り、以下の三条件のジェスチャー観察課題を実施した。まず、1)自由観察条件では、各ジェスチャーが10秒間呈示され、自由に観察するよう求めた。次に、2)言語回答条件では、各ジェスチャーをどのようなジェスチャーであるかを言語で回答するように求めた。最後に、3)模倣回答条件では、左上肢および手指で各ジェスチャーを模倣させるようにた。課題中に計測した眼球運動位置から、顔・手・身体・環境の4部位ごとの関心領域(ROIs)別の累積注視時間を定量化し、群と条件、ROIsの三要因の分散分析(多重比較検定:Ryan’s法)を行った。また、模倣回答条件では、模倣の成否を分類し、それぞれの場合の手に対する注視時間についてMann-Whitney U検定を用いて群間の違いを検討した。 言語/模倣回答条件では、両群とも手への注視時間が他の部位と比較して有意に高かった。つまり、模倣障害のある失行症例でも身体部位の認識が可能であることが示された。ただし、模倣回答条件において手への注視時間のみ、模倣障害あり群が有意に高かった。注視時間の延長は、模倣プロセスにおいて意味記憶との照合が困難である可能性や、模倣対象の視覚的な短期記憶の低下を反映している可能性が考えられた。また、模倣の成否に関わらず、模倣障害症例では模倣時に手への注視時間が増加した。これは情報の取得を意図的に行う可能性や、無意味な動作の模倣と同様の処理プロセスを用いている可能性を示唆する結果と考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID19を理由に、患者リクルートが遅れ、母集団がやや少ないことや、新たな実験(運動制御に関する内容)の実施に遅延が生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
現在においては、病院での調査・実験が可能になったことから、研究備品を複数の施設に設置し、残る運動制御に関する実験やリハビリテーション介入効果に関する縦断的データを抽出する予定である。
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Research Products
(12 results)