2022 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト熱放散反応におけるTRPチャネルの役割解明 -熱中症予防法確立を目指して-
Project/Area Number |
20H04065
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
藤井 直人 筑波大学, 体育系, 助教 (00796451)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
天野 達郎 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (60734522)
近藤 徳彦 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (70215458)
西保 岳 筑波大学, 体育系, 教授 (90237751)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | マイクロダイアリシス / 熱中症 / 暑熱 / イオンチャネル |
Outline of Annual Research Achievements |
動物実験から、温度感受性TRPチャネルが体温調節反応に関与している可能性が示唆されいる。しかし、温度感受性TRPチャネルの1つであるTRPA1が体温上昇時の皮膚血管拡張および発汗応答に寄与するかは明らかでない。本年度は、①TRPA1阻害薬同定と、②暑熱下運動時の熱放散反応に対するTRPA1の役割を解明することを目的として実験を行った。
阻害薬同定実験では、TRPA1作動薬であるASP7663を皮内透析法により皮下に投与し、皮膚血管拡張を誘発した。この反応を、コントロール部位とHC030031処置部 (TRPA1阻害薬)で比較した。その結果、ASP7663による皮膚血管拡張反応は、コントロール部位と比較してHC030031処置部で部分的に抑制された。したがって、ヒト皮膚におけるTRPA1阻害薬としてHC030031の有効性が確認された。
上記の結果を踏まえて、熱放散反応におけるTRPA1の役割を明らかにする実験を開始した。この実験では、暑熱下運動時の皮膚血管拡張・発汗反応を以下の4部位で評価する:①コントロール部位、②HC030031処置部、③L-NAME処置部 (NOS阻害薬)、④HC030031 + L-NAME処置部。現在、実験実施とデータ解析を進めている。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)