2020 Fiscal Year Annual Research Report
介護職員の業務負担軽減に向けた時空間行動認識に基づく次世代介護プランニング基盤
Project/Area Number |
20H04177
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
藤本 まなと 大阪市立大学, 大学院工学研究科, 准教授 (80758516)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒川 豊 九州大学, システム情報科学研究院, 教授 (30424203)
安本 慶一 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 教授 (40273396)
諏訪 博彦 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 准教授 (70447580)
水本 旭洋 大阪大学, 情報科学研究科, 特任助教(常勤) (80780006)
松田 裕貴 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 助教 (90809708)
中村 優吾 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 特任助教 (60809721)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 時空間行動認識 / Work Attitude / 知的編纂メカニズム / 介護プランニング基盤 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は,4年間の研究期間において,介護職員の業務負担軽減に向けた時空間行動認識に基づく次世代介護プランニング基盤の開発に取り組んでいる.具体的には,次にの4つの研究課題,《課題1》介護行動常時観測のための時空間行動認識基盤の構築,《課題2》マルチモーダルな情報を用いたWork Attitudeセンシング基盤の構築,《課題3》各職員に適した作業内容を自動生成する知的編纂メカニズムの開発,《課題4》介護施設における実証実験に取り組んでいる.当該年度においては,《課題1》介護行動常時観測のための時空間行動認識基盤の構築について検討を行なってきた.《課題1》では,基盤研究C(平成28年度から令和元年)で構築した行動認識基盤の改良を行うとともに,行動認識精度の向上のため,ピエゾセンサを用いた個人識別技術やドップラーセンサを用いた宅内行動認識手法など,非接触なセンサを用いた時空間行動認識に関連する技術・手法の開発に取り組んできた.具体的には,前者は,個人ごとに異なる歩行振動を,床に設置されたピエゾセンサで取得し,部屋内に誰がいるのかを推定する手法を提案し,奈良先端大が所有するスマートホーム内において実験・検証し,本手法の有効性を明らかにした.後者は,場所非依存行動であるPC,読書,食事,スマホなどを屋内に設置されたドップラーセンサにより検知し,その波形の変化により,どの行動を行っているのかを推定する手法を開発している.これら開発技術は,多数のデバイスを身に付けたり,持ち運ぶことが難しい介護施設内においても十分に活用できる手法であり,介護施設内における介護職員や高齢者の行動を高精度に把握するのに寄与できると考える.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は,《課題1》介護行動常時観測のための時空間行動認識基盤の構築の検討を行なった.《課題1》では,基盤研究C(平成28年度から令和元年)で構築した行動認識基盤の改良を行うとともに,ピエゾセンサを用いた個人識別技術やドップラーセンサを用いた宅内行動認識手法など,非接触なセンサを用いた時空間行動認識に関連する技術・手法の開発に取り組むことができたため,概ね順調である.
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Strategy for Future Research Activity |
今後は,《課題1》の検討も引き続き行いながら,《課題2》マルチモーダルな情報を用いたWork Attitudeセンシング基盤の構築を中心に,《課題3》各職員に適した作業内容を自動生成する知的編纂メカニズムの開発や《課題4》介護施設における実証実験に関する検討も順次行なっていく予定としている.
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Research Products
(10 results)