2023 Fiscal Year Annual Research Report
Evaluating Future Air Traffic Management Targeting Tokyo International Airport via Human-in-the-loop Simulation
Project/Area Number |
20H04237
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
伊藤 恵理 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (70462893)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
立川 智章 東京理科大学, 工学部情報工学科, 准教授 (90633959)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 航空交通管理 / 空港運用 / 到着管理システム / 出発管理システム / 滑走路 / 管制支援シ / 羽田空港 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度までに設計した, エンルート空域において, 羽田空港のDMAN(Departure Manager: 滑走路待機時間を最小化するよう駐機場での出発時刻を自動的に調整する空港システム)と連携し, 滑走路を安全に有効活用しながら到着遅延時間を削減するAMAN(Arrival Manager: 滑走路割り振りと速度調整の指示を管制官に提供する自動化システム)の運用実現性を評価するため, 東京管制部において現役管制官によるヒューマンインザループシミュレーション実験を, 合計20回(うち習得実験2回)実施した。東京管制部が管轄する知多半島上空のT25セクターを対象に, 羽田空港に到着する航空交通が多い時間帯において, ①羽田到着が主流の場合(午前7時台)②東から西, 西から東に向かう航空交通と干渉する場合(14-15時台)③東から西に向かう航空交通が増える場合(18-19時台)の3種類のトラフックに対し, 3種類の代表的な気象条件を仮定した合計9種類のシミュレーションシナリオを準備し, それぞれ1回ずつ, 2名の現役管制官による評価実験を実施した。実験データおよび被験者の主観的評価を分析した。シナリオ①を仮定した1回あたり30分間のシミュレーション実験では, AMANの実装によってT25セクター内では合計約13分(19機あたり)の飛行時間削減効果があり, 管制官によるレーダー誘導の指示回数は約20%削減するなど、有効性が確認できた。9つのシナリオを対象に、管制官からは作業負荷が許容できたこと、AMANによる作業負荷が低減したことなど、高い運用実現性が確認できた。数値シミュレーションにより, 対象とした19機の羽田到着機がT25セクターを出域してから着陸するまでの区間におけるAMANの効果を見積もったところ, 合計約1時間程度の飛行時間の削減が見込まれた。
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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