2022 Fiscal Year Annual Research Report
Mechanistical understanding of chemical feedback process for sulfate aerosols based on triple oxygen isotopes of sulfate in ice cores
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20H04305
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
服部 祥平 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 客員共同研究員 (70700152)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹内 望 千葉大学, 大学院理学研究院, 教授 (30353452)
石野 咲子 金沢大学, 環日本海域環境研究センター, 助教 (70867431)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 三酸素同位体組成 / 硫酸 / アイスコア / GEOS-Chem |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は3年計画で、氷床コアの分析解析によって過去の人為活動と大気硫黄循環の変遷を復元し、気候・環境変動の将来予測に役立てる計画である。当該年度の主たる研究成果は以下のとおりである。 グリーンランドアイスコア(SE-Domeコア)の過酸化水素(H2O2)濃度の分析による正確な年代決定にある。今後、硫酸同位体も含め解析を進める予定である。また、SE-Domeコアの硫黄同位体分析を終えた。また、国外の共同研究者とともにグリーンランドのSummit域における硫酸の硫黄同位体の変動から、人為活動の変遷を復元する論文を投稿した。また、順次浸出法という新しい手法から、露頭の岩石から産業革命以前の硫酸エアロゾルの同位体記録を復元する手法を確立し、その結果から産業革命以前の硫酸の三酸素同位体組成が現在の大気よりも高いことを明らかにした。 GEOS-Chem3次元大気化学輸送モデルを用いて、1750から2012年までの硫酸生成過程の変遷を復元した。この結果からも、産業革命以前では大気中の酸性度が低いため液相でのオゾン酸化反応の硫酸生成への寄与が現在よりも高く、このことが過去に高い硫酸のD17O値を有する理由として説明づけられた。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)