2020 Fiscal Year Annual Research Report
Feasibility to include environmental and disaster impacts under emergent situation into EIA system
Project/Area Number |
20H04390
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
村山 武彦 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 教授 (00212259)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長岡 篤 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 研究員 (40706561)
錦澤 滋雄 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 准教授 (70405231)
Suwanteep Kultip 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 助教 (30881776)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 環境アセスメント / 非常時 / 環境リスク / 災害リスク |
Outline of Annual Research Achievements |
1)環境アセスメントに非常時の環境・災害リスクを付加するための概念枠組みの検討 本研究で扱う化学物質を扱う事業場と再生可能エネルギーを中心とした発電所を対象に、各事業種において対象となりうるリスクの種類を絞り込み、想定される予測評価の手法をリストアップした。また、こうした環境・災害リスクに対する予測評価の考え方、アセスメントの手続きに組み入れる際の基本的な概念枠組みを構築した。 2)国内で進められている環境アセスメント制度および事業所の立地やインフラ整備に関連した環境・災害リスクの評価に関連した取り組みの整理 上記の枠組みをもとに、国内で進められている環境アセスメント制度の予測評価項目を整理した。特に、地方自治体で進められている条例や要綱に基づく制度では、独自に項目を設定したり予測評価手法を定めている場合があるため、環境・災害リスクに部分的に関連する内容も含めて取り組みについては把握した。次に、本研究で対象とする事業所の立地やインフラ整備に関連した非常時の環境・災害リスクの予測評価の取り組みを整理した。 3)環境アセスメント事例のデータベースを用いた災害・事故リスクに関する予備的分析 環境省が提供している環境アセスメントネットワークに掲載されているアセスメント事例から、災害・事故リスクの取り扱いに関する予備的分析を行なった。その結果、評価項目として扱っている事例は5事例であったが、環境保全措置において事故・災害リスクに言及している事例は、約10倍の49事例あり、さらに、関係者の意見で事故・災害リスクに触れている事例は600程度に上ることが明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染拡大の影響を考慮して、地方自治体を対象とした質問紙調査と外国における調査を次年度以降に実施することとした。
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Strategy for Future Research Activity |
地方自治体を対象とした質問紙調査を実施し、各自治体が有している制度の内容や運用状況を把握し、災害や事故に関連する取り組み内容を明らかにする。 また、外国における環境・災害リスクに関する環境アセスメント制度の内容を調査する。
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