2022 Fiscal Year Annual Research Report
Environmental education program development by the collaboration with educators and the promotion of civic action
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20H04396
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Research Institution | Tokyo City University |
Principal Investigator |
森 朋子 東京都市大学, 環境学部, 准教授 (30728134)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大迫 政浩 国立研究開発法人国立環境研究所, 資源循環領域, 領域長 (00260266)
佐藤 真久 東京都市大学, 環境学部, 教授 (00360800)
荒木 貴之 社会構想大学院大学, 実務教育研究科, 客員教授 (40775904)
江守 正多 国立研究開発法人国立環境研究所, 地球システム領域, 上級主席研究員 (80300846)
水山 光春 京都橘大学, 発達教育学部, 教授 (80303923)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | シティズンシップ教育 / 環境教育 / プログラム開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
■モデル教育プログラムの設計と実装 2020年、2021年に実施した調査の成果を踏まえて、シビック・アクションを促進する教育の要件を整理し、モデル教育プログラムを設計した。2022年度は、このモデル教育プログラムを都内2か所の中学校で実装し、その効果を検証した。そのうちの1校である大田区立大森第六中学校では、総合的な学習の時間7コマ分を使い、モデル教育プログラムの第1段階(多様なアクションへの気づきとシビック・アクションへの意欲の醸成)と、第2段階(具体的な社会課題についてのアクションの検討)を実施した。第2段階では、300人の学生を気候変動、食品ロス問題、平和問題のテーマに分けて、各分野の第一線で活躍する研究者、実践者へのインタビュー調査を実施し、戦略的なアクションを検討してもらった。もう1校の実践校であるドルトン東京学園では、2022年6~7月にかけて、中等部の学生全員にモデル教育プログラムの第1段階の授業を実施した。さらに10月以降は、同校の探究ラボの仕組みを活用して、学校横の緑地である国分寺崖線をテーマに、シビック・アクションを検討・実践する授業を行った。ドルトン東京学園での授業は13回にわたり、最後は同校の学習成果発表会である「ドルトンEXPO」で参加生徒がナラ枯れ問題に関するアクションを実践した。いずれの実践においても、参加学生へのアンケート調査とインタビュー調査を実施し、その効果を検証した。 ■研究成果の発表 モデル教育プログラムの実装方法やその効果について、日本環境教育学会、日本シティズンシップ教育学会、廃棄物資源循環学会、北米環境教育学会にて口頭発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
都内2か所の中学校におけるモデル教育プログラムの実装と効果検証は、予定どおり順調に進んでいる。一方で、当初予定していた海外アドバイザリーチームとの会合については、相手研究者の所属機関におけるコロナ対応方針により、来日いただくことができなかったため、次年度に繰り越すこととなった。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度に引き続き、大田区立大森第六中学校ではモデル教育プログラムの実装(第3段階、第4段階)を進める。また新たに、茨城県立水海道第一高等学校附属中学校、仙台育英高校の2校にて、モデル教育プログラムを実装する。いずれの学校においても、参加学生へのアンケート調査、教員へのインタビュー調査を実施し、プログラムの効果を検証する。 また2022年度に実施予定だった海外アドバイザリーチームとの会合と一般向けのシンポジウムを実施し、異なる文化・教育圏との意見交換と研究成果の発信を行う。 研究成果については、引き続き国内の関連学会で発表するほか、世界環境教育会議での口頭発表も予定している。
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Research Products
(6 results)