2023 Fiscal Year Annual Research Report
Construction of a new frame for abortion as a medical practice: in relation to prenatal testing
Project/Area Number |
20H04449
|
Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
菅野 摂子 埼玉大学, その他部局等, 准教授 (60647254)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
二階堂 祐子 国立民族学博物館, 超域フィールド科学研究部, 外来研究員 (40831269)
齋藤 圭介 岡山大学, 社会文化科学学域, 准教授 (60761559)
石黒 眞里 明治学院大学, 社会学部, 実験助手 (60833126)
柘植 あづみ 明治学院大学, 社会学部, 教授 (90179987)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 出生前検査 / 人工妊娠中絶 / オーストラリア / 中期中絶 / 産婦人科医 / 出生前検査への男性の関り |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は国内外での研究発表とオーストラリアでの調査を実施した。 国内では、日本保健医療社会学会、国際ジェンダー学会(医療とジェンダー分科会)、日本社会学会で、海外では、メルボルンでの世界社会学会(XX ISA World Congress of Sociology)で発表を行った。すでに実施したドイツとアイルランド調査で行った女性や医師への聞き取り調査からわかったのは、社会が女性の意思による中絶や出生前検査を認めていても、医師は女性の中絶を容認しながらも、中絶に反対する意見を無視することはできず萎縮する傾向があったことである。日本の産婦人科医の語りを解釈する上で、こうした海外のケーススタディは極めて重要だと考える。 また、オーストラリア調査では、こちらの事情と先方との調整が難しかったため、実施時期が2月になったが、医療従事者を中心に16名のインタビューを実施できた。並行して、現地で暮らす日本人看護師に現地の出生前検査の様子を調べてもらい、調査対象地となった南オーストラリアのアデレードと日本における出生前検査の法制度の違いと中絶に対する人々の態度について比較検討できる研究資料を得た。 日本での産婦人科医インタビューについては、基幹施設および連携施設になっていない、以前の認定外施設へのインタビューを試みたが、同意が得られなかったため、昨年までに実施した産婦人科医へのインタビューデータを基に、国内外の報告を行った。 さらに、この研究を軸に担当国を対象とするジェンダー研究者と連携して、発展的な研究を展開した研究者(例えば、アイルランド担当者)もいた。他にも個人の研究関心と本研究成果を結び付けての報告もあり、本研究が新たな研究を行う足場を築いたという点でも有用に機能した。
|
Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
|
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
[Book] 射精責任2023
Author(s)
ガブリエル・ブレア著、村井理子訳、齋藤圭介解説
Total Pages
216
Publisher
太田出版
-