2020 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a method for evaluating assistive technologies of caregiving and investigation about the requirements of development and deployment
Project/Area Number |
20H04470
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
杉原 太郎 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 准教授 (50401948)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大島 千佳 佐賀大学, 理工学部, 客員研究員 (10395147)
中山 功一 佐賀大学, 理工学部, 准教授 (50418498)
桑原 教彰 京都工芸繊維大学, 情報工学・人間科学系, 教授 (60395168)
中川 威 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, NILS-LSA活用研究室, 外来研究員 (60636942)
塩瀬 隆之 京都大学, 総合博物館, 准教授 (90332759)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | assistive techologies / 介護支援 / 評価指標開発 / 混交研究法 / フィールドスタディ |
Outline of Annual Research Achievements |
評価指標作成グループは,申請時では介護施設での調査を予定していたが,Covid-19感染拡大防止の観点から断念せざるを得なくなった.そこで,介護者と被介護者のオンラインコミュニケーション支援システムに対象を変更する形で計画を練り直した.この計画をもとに所属機関で倫理審査手続きを進めたが,研究計画の大幅な修正を求められた.
技術開発グループでは,中山・大島が研究室にあるロボットと同じ様相をした2次元キャラクタを作成し,議論支援システムの中に表示し,議論の活性を促すファシリテーション機能を開発した.本年度は介護スタッフではなく学生を被験者とした議論の実験を数回にわたり行った.桑原が,過去に役に立った写真に基づいてインターネットから新たな写真を検索、提示するシステムを過去に開発したVGG16をファインチューニングすることで実現した.ここで開発したのは,若い世代の介護スタッフと,高齢世代の施設入居者が円滑にコミュニケーションできるようにするための写真コンテンツを対象としたシステムである.
ワークショップ開発については,多様なテーマで20件以上のオンラインワークショップを実施して新たなオンラインワークショップの開催形態を複数検討した.これは,感染症流行下で変更を余儀なくされた研究計画を踏まえ,ワークショップのオンライン化を含めた新たな実験手法を提案するためのものである.昨年度は試行段階にあったため,対象を介護に限定せず,多様なテーマを扱うことで課題を探求した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
昨年度は,本申請の採択が決定された4月以降にCovid-19が国内で感染拡大を間欠泉的に続け,介護施設に調査を依頼できる状況になかった.事態の収束を願いながら当初計画通りに進めようとしていたが,一向にその様子が見られなかった.そのため,初夏以降に収束できない可能性を見越して計画自体を全面的に見直すことにした.
評価指標開発のための対象システムと利用状況を抜本的に見直しながら,研究対象を申請時と変えないシステムを探すことになった.その結果,介護者と被介護者の関係性良化に影響するシステムを探しだすことができ,協力を依頼し,受諾された.このシステム利用者を対象として倫理審査を受けることにし,年度内に認可された.ワークショップ開発も同様の状況であり,オンラインで対面時と同等の成果を得られる手法について模索する期間となった
技術開発グループは比較的順調に開発を進められているが,研究の主テーマである評価指標開発が遅れているために「遅れている」判断とした.
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Strategy for Future Research Activity |
評価開発のための技術をセラピーロボット「パロ」から,オンラインコミュニケーション支援システムに変更する.データをインタビューおよび質問紙から収集する方針には,変更がない.倫理審査は通過しており,対象者の選定が進んでいる.選定が終わり次第,インフォームドコンセントを実施してデータ収集を行う.並行して,すでに収集したデータの二次データ分析やメタ分析を実施する.
オンラインワークショップ開発については,昨年度同様に多様なテーマでオンラインワークショップを実施して,対面ワークショップとの差分を明確にする.その後,オンラインで利用できる発想法支援システム等を利用した,対面時に得られるものと相違ない成果が得られるような手法を開を目指す.
技術開発については,昨年度と同様に進める.申請時の計画通り,2チームがそれぞれ別種の技術開発に取り組む.技術がテスト可能な水準にに達した後,来年度以降に実地で利用・評価できるように模擬実験を行って改善点を探求する.
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Research Products
(6 results)