2023 Fiscal Year Annual Research Report
被災者に寄り添う災害レジリエンス情報プラットフォームの構築
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20H04474
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
藤 智亮 九州大学, 芸術工学研究院, 教授 (60274544)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾方 義人 九州大学, 芸術工学研究院, 教授 (20326416)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 避難所 / レジリエンス / 災害 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度である令和5年度は、令和4年度までに抽出した「人」「物」「情報」に関する各プラットフォームの課題を整理して改善策を定め、プラットフォームの再構築を行った。「人」「物」「情報」のそれぞれの実績概要は以下の通りである。 ①「人」に関する情報プラットフォームの再構築: 前年度までのヒアリング調査やフィールド調査で、「人」に関して避難所において必要な情報をまとめ、全国統一を視野に入れた避難所カードを完成させた。それを基に、本年度は紙ベースの避難所カードでの運用から情報プラットフォームでの運用に昇華させるために、マイナンバーカードのタッチにより「人」の人数などの情報をリアルタイム把握するプラットフォームを完成させた。計画では、可能なら完成させたプラットフォームを実際に使ってもらう社会実験を行い社会実装していくとしていたが、社会実装には至らなかった。マイナンバーカードの普及が想定よりかなり遅れていることなど懸念事項も多いが、今後継続的に研究を行い社会実装の実現に注力する。 ②「物」に関する情報プラットフォームの再構築: 前年度までに、構築したプラットフォームを避難所運営経験者らに繰り返し使用し評価してもらっておりほぼ完成状態であった。本年度は物の要請を誰が行ったかが分かる機能を追加するなど、ユーザーの意見を踏まえてプラットフォームのブラッシュアップを行った。 ③被災者・自治体職員・支援者にとって必要な「情報」プラットフォームの構築: 発災時に必要な情報を調査して列挙し、重要度/フェーズ(発災直後・避難所対策が中心の時期など)/対象者ごとに整理した。整理した結果、必要な「情報」は175件にまとめられた。さらに、必要情報を誰でも容易に、正確に、迅速に得るためのプラットフォームを構築した。
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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