2023 Fiscal Year Annual Research Report
Investigation and modeling of embodiment learning process with body editing method
Project/Area Number |
20H04489
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Research Institution | Toyohashi University of Technology |
Principal Investigator |
北崎 充晃 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (90292739)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 徳 富山大学, 学術研究部教育学系, 教授 (00422626)
薬師神 玲子 青山学院大学, 教育人間科学部, 教授 (30302441)
板倉 昭二 同志社大学, 研究開発推進機構, 教授 (50211735)
上田 祥代 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (50771911)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 身体所有感 / 行為主体感 / 発達 / 共感 |
Outline of Annual Research Achievements |
バーチャルリアリティ(VR)やロボティックスが一般的となってきた現代、私たちの身体はいかようにも変えることが可能である。そこでそれを身体編集と名付け、新しい身体の獲得過程を心理物理実験によって明らかにすることを目的に研究を行っている。 身体編集における身体性獲得の獲得の発達要因を検討するために、子ども(4-5歳)を対象にした実験を行った。手足のみが子どもの身体運動と同期あるいは非同期する条件および手足の位置が通常身体と一致する条件とスクランブルした条件を設定し、身体所有感や行為主体感の評価を行った結果、同期・非同期、身体レイアウト一致・スクランブルのいずれも身体所有感や行為主体感への有意な効果はなく、交互作用もなかった。一方、成人を対象とした統制実験ではいずれも有意な主効果があった。つまり、子どもは時間的非同期および空間的不一致に対して耐性が高く、身体運動と少しの随伴性があるだけで自己身体と感じる可能性が示唆された。したがって、視覚身体運動の同期やレイアウトの一致性による身体所有感の誘発は発達によって獲得される要因と推定された。 ロボットあるいは人が羞恥状況にあるシーンをVRで体験し、そのアクターがどれくらい羞恥を感じているか、観察者自身の羞恥感情を測定した。その結果、ロボットが羞恥状況にある場面を観察したときには、人が同様の状況にあるときよりも弱いものの共感性羞恥を感じることが示された。自分の腕が自動で動くロボット義肢となった時にそれを自己身体化可能かについてVR空間で実験を行った。その結果、実際に自分が腕を動かす速度と同等の速度で動くときに身体所有感と行為主体感が向上することが分かった。一方で、義肢の能力は速度が速いほうが高く評価された。したがって、人はロボットに対しても、それを自己身体化したり、他者と同様にコミュニケーションすることが可能であることが示された。
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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