2020 Fiscal Year Annual Research Report
High-throughput label-free cancer cell detection with a deep-UV hyperspectral imaging microscope
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20H04517
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
熊本 康昭 大阪大学, 工学研究科, 助教 (30611727)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 深紫外光 / イメージング / 細胞診 / スペクトル解析 / 画像解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
深紫外吸収ハイパースペクトラルイメージング顕微鏡を試作した。試作した顕微鏡では、広帯域深紫外光源から発する光を放物面鏡によりコリメートしたのちスリットにより空間フィルタリングし、ライン照明ビームを生成した。ビームは色収差を発生させないように放物面鏡とシュヴァルツシルト型反射対物により試料に結像した。試料を透過した光も放物面鏡とシュヴァルツシルト型反射対物により分光器の入射スリットに結像した。これにより、ライン照明した試料領域の深紫外光透過スペクトルの空間1次元データを取得できるようにした。さらに、試料をモーターステージに設置し、ライン照明に対し垂直に試料を変位させることにより、試料の2次元深紫外光透過スペクトルイメージングを行えるようにした。この光学系により、サイズ、屈折率、および吸収スペクトル既知のポリスチレンビーズの測定を行い、2次元深紫外光透過スペクトルイメージングを行えることを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通り、2次元深紫外光透過スペクトルイメージングを行える深紫外吸収ハイパースペクトラルイメージング顕微鏡を開発し、サイズ、屈折率、および吸収スペクトル既知のポリスチレンビーズの測定を行い開発した顕微鏡の評価を行う方法を確立した。このように研究は概ね順調に推移している。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の予定通り、深紫外吸収ハイパースペクトラルイメージング顕微鏡の開発を引き続き行う。まず、光学系の収差をより抑えられるように、使用する反射鏡およびレンズを最適化する。これにより、観察視野の拡大を狙う。次に、使用しているシュヴァルツシルト型反射対物の特性にあわせて、ライン状照明光の発生方法を最適化し、試料を均一にライン照明できるようにするとともに、顕微鏡対物の結像性能を引きだした吸光度イメージングを可能にする。さらにこれらの変更に合わせて、干渉計測の光学系を最適化する。光学系の最適化ののち、吸光度スペクトルイメージングデータを各種生体試料から取得していく。測定データにもとづく癌、非癌判別法の検討もはじめる。
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