2021 Fiscal Year Annual Research Report
Development of Odor Identification Test for Japanese in 21st Century
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20H04559
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
綾部 早穂 筑波大学, 人間系, 教授 (40323232)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 晃輔 大阪産業大学, 国際学部, 准教授 (60554079)
掛谷 英紀 筑波大学, システム情報系, 准教授 (70334050)
小早川 達 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 上級主任研究員 (70357010)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 嗅覚 / におい同定 / 検査 / ビッグデータ / ディープデータ |
Outline of Annual Research Achievements |
「におい」を同定する能力を検査する方法は国内外に既存であるが、日本人向けに開発され、耳鼻咽喉科のみならず様々な分野で今日広く用いられている嗅覚検査で取り上げられている「におい」の種類については、選別されてから30年近く経過し、現代の日本人の「におい」の同定能力を検査するために、必要条件を満たしていない可能性も考えられる。本研究では、機械学習法を取り入れ、ビッグデータとディープデータから、より精度高く現代の日本人の生活に定着している、または関わりの強い「におい」刺激を選定することを目標としている。そのためににおいの語彙を収集して、現代の日本の社会における「におい」の種類の体系化を図り、現代の日本人のにおいを同定する能力を適切に検査するための嗅覚刺激(におい)を網羅的に選定する。 ビッグデータの解析としては、国立情報学研究所を通じて研究者に提供されている「楽天データセット」から2015年~2019年の5年間の「楽天市場:商品情報,みんなのレビュー・口コミ情報のデータ」(総数69624575件)を使用し、そこから、特定の文字列を含む「におい」レビューを抽出した(総計619841件)。次に、これらのレビュー文からmecab-ipadic-NEologdを用いて形態素解析を行い、名詞を抽出した。ターゲット単語のうち漢字/カタカナ/ひらがな/アルフベット/半角/全角で分かれて抽出されたものをそれぞれ最も多い表記法に統一して「ニオイ単語」(総数14579語)として整理した。ニオイ単語とレビューの投稿時間のデータから自己組織化マップを作成し、クラスターの生成やその継時変化について分析を開始した。 ディープデータの収集としては、100名の10代から60代の男女から、朝から就寝までの1日の間に経験した「におい」をLINEで逐次報告を求め、実際の生活の中で接するにおいについて分析を開始した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ビックデータの解析が大方終了し、現在はクラスター分けの方法を様々に検討中である。今後はディープデータとの突合せ、ターゲットのニオイを選定することと嗅覚テスト作成時の他の選択肢(4肢のうちの3肢となるにおい言葉)をクラスターから決定する段階に到達している。また、「におい」を選定した後、その「におい」を再現(作製)する調香の可能性について、香料作成を依頼できる関連企業の研究者との打ち合わせをはじめている。
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Strategy for Future Research Activity |
選出したにおい言葉が表す「におい」の調合を開始する。継続的にニオイの質を維持できるようにするために、調合に用いる化学物質を5~10種類に抑えることを目指し、そのような調合香料でも、目的の嗅覚検査として成立するのかどうか、検討を始める。筑波大と産総研に地理的に近い企業の協力を取り付けており、実際の「におい」を作成する作業を進めることで、次に検査として成立するか検討が可能となる。
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Research Products
(1 results)