2023 Fiscal Year Annual Research Report
Interdisciplinary research on the structure of monumental royal-class mounded tombs
Project/Area Number |
20H05634
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
清家 章 岡山大学, 社会文化科学学域, 教授 (40303995)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 茂之 岡山大学, 環境生命自然科学研究科, 特命教授 (00183418)
山口 雄治 岡山大学, 文明動態学研究所, 助教 (00632796)
居島 薫 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (10345697)
白木 一郎 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (10399389)
木村 理 岡山大学, 文明動態学研究所, 助教 (10881485)
鳥養 映子 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 物質構造科学研究所, 協力研究員 (20188832)
光本 順 岡山大学, 社会文化科学学域, 准教授 (30325071)
野崎 貴博 岡山大学, 文明動態学研究所, 助教 (40284054)
永嶺 謙忠 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, その他部局等, 名誉教授 (50010947)
福永 伸哉 大阪大学, 大学院人文学研究科(人文学専攻、芸術学専攻、日本学専攻), 教授 (50189958)
吉村 浩司 岡山大学, 異分野基礎科学研究所, 教授 (50272464)
南 健太郎 京都橘大学, 文学部, 准教授 (60610110)
三宅 康博 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 物質構造科学研究所, 研究員 (80209882)
野坂 俊夫 岡山大学, 環境生命自然科学学域, 准教授 (80252948)
渡辺 紀生 筑波大学, 数理物質系, 講師 (80241793)
鈴木 芳生 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 物質構造科学研究所, 協力研究員 (20372146)
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Project Period (FY) |
2020-08-31 – 2025-03-31
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Keywords | 文理融合 / ミュオン / 古墳 / 墳丘 / 埴輪 |
Outline of Annual Research Achievements |
ミュオン班は大型のミュオン観測機(6号機)とコンパクト型の4号機・5号機を完成させた。6号機は造山古墳に、4・5号機は作山古墳にそれぞれ2024年3月に設置し観測を開始している。両古墳の観測に関する中間報告を第8回文理融合シンポジウム(高エネルギー加速器研究機構主催)で行った。 埴輪班は造山古墳・作山古墳とその周辺古墳の埴輪分析を進め、埴輪原材料採取地の想定とともに埴輪の焼成温度の解明に関する発表を行っている。また、埴輪の形態学的研究に関し、とくに吉備の古墳時代中期に埴輪編年と埴輪生産体制に関する研究を進め、複数の論文を刊行している。また、畿内の大型古墳群から出土する埴輪についても形態学的、理化学的分析を並行して進めている。 墳丘班は造山古墳と作山古墳の測量結果の検討を進めると同時に、造山古墳周辺の黒住山の墳墓群、古墳群のLidar調査を行った。 本科研で調査を進めている総社市鳶尾塚古墳では夏季に6次調査、春季に7次調査を行い、吉備の古墳時代終焉をつげる大型古墳の横穴式石室の実態を明らかにしている。今後発掘成果報告書を刊行する予定である。本横穴式石室の石材に関しては地質班が分析を進め、その石材採取地を特定するに至っている。とくに大型石材の一部は吉備内とはいえやや遠隔地から運んだことが明らかにされた。これに関する論文を刊行した。また、出土遺物の科学的分析を進めた。 2023年5月には本科研究班が主催して文理融合シンポジウムを岡山大学で開催し、以上の研究成果の一部を開陳している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ミュオン班は、数年前からの半導体不足のためミュオン観測器製造が遅れ、観測開始時期がやや遅れたものの、2023年度末には、4~6号機による観測を開始できた。 墳丘班は予定していた造山古墳・作山古墳・両宮山古墳の3次元データを早々に取得しており、追加して造山古墳周辺の古墳群まで三次元データを取得している。この点は予定以上の進行と研究成果が得られていると言えよう。 埴輪班は予定していた古墳の埴輪の分析を進め、陸続と論文と研究発表をこなしている。 地質班も造山古墳の地質分析と鳶尾塚古墳の地質分析と石材分析を進めており、おおむね順調に進展している。、 鳶尾塚古墳発掘調査は疫禍のため調査進行が遅れたものの2023年度中に調査を完了し、遅れを取り戻すことができた。 このように見ると疫禍でミュオン班と鳶尾塚古墳の調査はやや遅れたものの、その遅れを取り戻しつつある。墳丘班と埴輪班は予定以上の成果を収めている。そのため「おおむね順調に進展している」との評価を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
ミュオン班は、作山古墳にコンパクト型ミュオン観測器を2台(7号機・8号機)追加して観測態勢を強化する。造山古墳と作山古墳における観測を続け、解析を行う。 墳丘班は作山古墳・三因古墳群・黒住山古墳群のデータ解析を行い、研究発表ならびに論文という形で帰結させるよう努める。 埴輪班は予定していた古墳の埴輪の分析を進め、さらなる研究発表ならびに論文作成を行い研究を完了させる。 鳶尾塚古墳発掘調査は出土資料と図面の整理を行い、発掘調査報告書刊行の準備を進める。発掘調査報告書には、地質班の石材分析と盛り土の分析を掲載するように努める。
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Research Products
(24 results)
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[Presentation] ミュオンイメージング法による文理産融合研究に向けた基盤技術開発II2023
Author(s)
三宅康博, 今井隆行, 永谷幸則, 反保元伸, 土居内翔伍, A.Pant, 竹下聡史, 梅垣いづみ, 湯浅貴裕, 藤森寛, 下村浩一郎
Organizer
日本物理学会第78年次大会
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