2022 Fiscal Year Annual Research Report
Formation of the Sea Surface Microlayer (SML) by the Atmospheric Deposition of Aerosol Particles and Its Effect on Particle Emission to the Atmosphere
Project/Area Number |
20J00094
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
菅井 洋太 東京大学, 大気海洋研究所, 特任研究員
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Project Period (FY) |
2020-04-24 – 2023-03-31
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Keywords | 大気-海洋間相互作用 / エアロゾル粒子 / 大気沈着 / 海表面マイクロレイヤー / 無機栄養塩 / 微生物群集 |
Outline of Annual Research Achievements |
温帯沿岸域において、有機物や微生物群集が大量に集積された海表面マイクロレイヤー(海洋の最表層わずか1 mm未満の層)が春季に形成される。この理由の1つとして、黄砂などのエアロゾル粒子が海面に沈着し、エアロゾル粒子由来の無機栄養塩の負荷によって海表面マイクロレイヤーにおいて微生物群集が大増殖することが考えられる。そこで、本研究では、エアロゾル粒子の海面への沈着による海表面マイクロレイヤーの化学的・生物学的性質の変化を明らかにするため、海表面マイクロレイヤーへの黄砂添加実験を実施する。また、黄砂から溶出する無機栄養塩を明らかにするため、黄砂からの無機栄養塩溶出実験を実施する。 黄砂添加実験では、相模湾真鶴沖の定点において、黄砂が大量に飛来する4月から7月に1-2週間に1度の頻度で自動回転式ドラムサンプラーを用いて海表面マイクロレイヤーを採取した。高濃度・低濃度・添加なしの3条件で黄砂を添加し、現場の水温・光条件で2日間培養した。また、海表面マイクロレイヤーに動物プランクトン(> 100 um)が超高密度に存在することが確認されたため、動物プランクトンの計数・同定用のサンプルも採取した。 本年度は、初年度に設計・作製した自動回転式ドラムサンプラーに破損が見られたため、その修理とバッテリーの防水仕様への改良を行った。黄砂添加実験で採取したサンプルのうち、クロロフィルa濃度と細菌現存量を中心に分析し、環境パラメーターと合わせて解析することで、黄砂の海面への沈着が海表面マイクロレイヤーの微生物群集に与える影響について考察した。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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