2020 Fiscal Year Annual Research Report
The Origins of Anglo-Japanese Alliance and Public Opinion, 1895-1902
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20J00798
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
鈴木 悠 京都大学, 公共政策学連携研究部, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2020-04-24 – 2023-03-31
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Keywords | 日英関係史 / 日本外交史 / イギリス外交史 / イギリス帝国史 / 国際関係史 |
Outline of Annual Research Achievements |
応募者は、2020年度に科研費特別研究員奨励費を受給してから、1902年に締結された日英同盟が締結された過程において、世論がどのように影響したかという研究を続けてきた。当初は、研究1年目となった2020年度には、関連する先行研究の把握を進めつつ国内外の史料調査を開始する予定だった。だが、2020年度から世界中で本格化したコロナウイルスの感染拡大に影響されて研究活動が大幅に制限され、国内の調査旅行もなかなか行えず、海外調査は断念せざるを得なかった。 このような環境の下で、研究計画を大幅に見直す必要があったが、それでも2020年度はいくつかの成果を挙げることができた。日本だけでなく、イギリスの公文書などはコピーが国立国会図書館憲政資料室に保存されているので、海外に渡航できなかった分、何度か東京へと出張してこれらの史料を調査した。また、所属先研究機関の研究施設を活かして先行研究の把握にも努め、研究テーマに対する理解を深めることにも成功した。 また、2020年度には12月に単著を刊行するなど、応募者の研究者としてのキャリアの中で重要なアウトプットを発表することができた。研究活動に大きな制限があった年度ではあったが、それなりの実績を積むことができたと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナウイルスの世界的感染を受けて、研究活動が制限されたが、その中で可能な限り一次史料や先行研究の調査を行い、研究テーマに対する理解を深めることができた。また、2020年12月には単著を発表するなど、応募者のキャリアの中で大きな業績を作ることに成功した。また今後の研究を進める上で礎となりえる研究も始めることができた。難しい研究環境の中で、ある程度の成果を残すことができたのではないかと思っている。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度も、コロナウイルス感染拡大の状況に研究の環境が影響されそうだが、それでも、当初の予定通り、先行研究の把握にも努めながら、史料調査をもう少し本格的に進めて行きたい。海外での史料調査が行えるかは解らないが、国立国会図書館に所蔵されている一次史料を中心に研究を進めて行きたいと考えている。もっとも、状況が予断を許さないので、その都度臨機応変に対応していきたいと考えている。
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Research Products
(2 results)