2022 Fiscal Year Annual Research Report
Structural balance in international relations: Is the enemy of my enemy my friend?
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20J01060
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
大石 晃史 青山学院大学, 国際政治経済学部, 特別研究員(SPD)
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Project Period (FY) |
2020-04-24 – 2023-03-31
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Keywords | ネットワーク / 開発援助 / 離合集散 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は国際社会における敵対友好関係ネットワークについて経済的および系譜的な観点から研究を行った。これは昨年度までの研究において理論面・実証面ともに、軍事的な側面からの構成される敵対友好関係ネットワークを、ノードの分裂統合を排除したネットワークを念頭においた分析を行ってきたことを補完するものである。 第一に、開発援助ネットワークに関してデータの構築と確率的ブロックモデルによる分析を行った。その結果として、援助改革の前後でも援助ネットワークのブロック構造には根本的な変化が観察されないこと、援助ネットワークのブロック構造は緩やかに複雑化していること、ドナーとレシピエントではブロック構造とその変化が大きくことなり、ブロック構造の複雑化は主にドナーブロックの頻繁な入れ替わりや分裂によるものであることなどが明らかになった。これらの結果の一部は学術雑誌PLOS ONEに掲載された。 第二に、紛争下における交戦主体など様々な政治アクターの分裂統合のデータ構築と分析を行った。中央アフリカ共和国については昨年度に収集したデータを分析した。具体的には、アクターの系譜ネットワークを構築し、複雑な離合集散の中にも巨視的には少数のブランチが存在することを可視化し、ブランチの内部ダイナミクスと外部ダイナミクスについて異なるメカニズムによる理解を提案した。また、昨年度のデータ構築作業の結果を踏まえてコンゴ民主共和国についても内戦期から最近までの紛争アクターの離合集散についてデータ構築を行った。これらの結果の一部を学術誌に投稿するとともにプレプリントとして公開した。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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