2020 Fiscal Year Annual Research Report
群れ行動に着目した水圏生物のナビゲーション能力の比較研究
Project/Area Number |
20J01383
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Research Institution | National Institute of Polar Research |
Principal Investigator |
高木 淳一 国立極地研究所, 研究教育系生物圏研究グループ, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2020-04-24 – 2023-03-31
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Keywords | 超音波テレメトリー / 群れ行動 / 帰巣行動 / チョウチョウウオ |
Outline of Annual Research Achievements |
新型コロナウィルスの影響で延期していた2020年度分の調査を、実験場所・対象種を再検討して2021年8月に行った。対象種をチョウチョウウオとし、高知県中土佐町上ノ加江近傍において本種の帰巣性および集団行動の有無の確認のための野外実験を行った。標識再捕獲手法(捕獲した対象に外部標識を装着し、再捕獲)と超音波テレメトリーによる高精度測位手法(対象の魚に超音波発信機を装着し、海底に設置した受信機で信号を受信することにより対象の位置を数10cmの精度で調べる手法)を用いた実験を行った。標識再捕獲実験では、生息域から離れた場所に移送放流しても、500m程度までは数日以内に捕獲地点まで帰ることができる個体がいることが観察された。超音波テレメトリー実験では、10個体を同時に移送放流したところ、その全固体が同調して移動する様子を観察することができた。成果の公表に関しては、令和2年度 日本水産学会春季大会にて口頭発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年度に野外調査を計画していたが、新型コロナウィルスの影響でやむなく延期した。その分を2021年度に行ったため、やや遅れているとした。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度行うことができた実験結果をまとめ、国内学会・国際会議で発表することを目指す。また、その結果を国際雑誌に投稿する。また今回の実験結果を受けて、次の実験(2021年度分の実験)の準備を行う。
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Research Products
(1 results)