2020 Fiscal Year Annual Research Report
高次元データ駆動型解析による中・古生代全地球システム変動の解読
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20J01715
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
曽田 勝仁 高知大学, 教育研究部自然科学系理工学部門, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2020-04-24 – 2023-03-31
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Keywords | 地質学 |
Outline of Annual Research Achievements |
採用第一年度目では,野外地質調査をメインに研究を行う予定であった.しかしながら,新型コロナウイルスの感染拡大に伴い,4~5月には全国で,1~2月には主な調査地域である岐阜県や愛知県などにおいて,緊急事態宣言が発令されたため,野外地質調査のスケジュールに多少の支障が出ることとなった.そこで今年度では,次のように研究計画を若干変更する事によって,全体の研究計画の帳尻合わせを行なった.すなわち今年度では行う予定であった野外地質調査の一部に相当する部分を,採用第二年度目で行う予定であった地球化学分析とデータ解析の一部に変更する事にした. まず三畳紀/ジュラ紀境界に関して,構造変形によって少なくとも数十万年以上の層序の欠損が確認され,ミランコビッチサイクル層序に基づく天文年代尺度のみならず古環境変動に関しても大きな見落としがあったことを指摘し,今後国際対比にも大きな貢献ができると期待される.また,ペルム系の研究からは,主要元素の変動パターンが当時の気候変動や海洋環境変動を示唆していることも明らかとなった. 今後の研究の推進方策としては,採用第一年目に行うことのできなかった大部分の野外地質調査を行い,さらにサンプリングした岩石試料を地球化学的かつ古生物学的な検討を行う.この検討によって,世界各地の研究セクションとの層序対比を行い,堆積年代を詳細に明らかにしていく予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度では新型コロナウイルスの感染拡大によって,4~5月には全国で1~2月には主な調査地域である愛知県や岐阜県で緊急事態宣言が発令されたため,若干野外地質調査のスケジュールに支障が出た.そのため,予定通りに研究計画を進めることができなかった.以上のような研究遂行状況より,やや遅れていると評価される.
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進方策としては,採用第一年目に行うことのできなかった大部分の野外地質調査を行い,さらにサンプリングした岩石試料を地球化学的かつ古生物学的な検討を行う.この検討によって,世界各地の研究セクションとの層序対比を行い,堆積年代を詳細に明らかにしていく予定である.
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[Presentation] Upper Triassic (Rhaetian) conodont biostratigraphy of the Panthalassa Ocean and the final extinction of conodonts at the end-Triassic2020
Author(s)
Onoue, T., Yamasaki, K., Tomimatsu, Y., Yixing, D., Yamashita, D., Soda, K., and Manuel, R.
Organizer
JpGU-AGU Joint Meeting, Virtual meeting
Int'l Joint Research