2021 Fiscal Year Annual Research Report
高次元データ駆動型解析による中・古生代全地球システム変動の解読
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20J01715
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
曽田 勝仁 高知大学, 教育研究部自然科学系理工学部門, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2020-04-24 – 2023-03-31
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Keywords | 地質学 |
Outline of Annual Research Achievements |
採用第二年度目においても,引き続き新型コロナウイルスの感染拡大によって,4~6月,7~9月,1~3月には主な調査地域である愛知県や岐阜県で緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置が発令されたため,若干野外地質調査のスケジュールに支障が出てしまった.しかしながら,採用第一年度目よりは野外地質調査や他研究機関における室内実験を行う機会が増えたため,採用第一年度目と採用二年度目における全体の研究計画予定をある程度は実行することができたと考えている. 具体的には,採用第一年度目で十分に行うことができなかった追加の詳細な野外地質調査を愛知県や岐阜県において行った.まず昨年度に引き続き,三畳紀/ジュラ紀境界に関して,追加の詳細な地質調査によって,実測柱状図を新しく作成し,三畳紀~ジュラ紀の地質記録を初めて取得することができた.また,北西テチス海で堆積したスロバキアの上部三畳系(ノーリアン~レーティアン)~下部ジュラ系(ヘッタンジアン)の石灰岩などを用いた全岩化学組成による古環境解析も行った.その結果,陸源砕屑物成分や海水化学成分などの情報を取得することが可能となり,共同研究によって測定された海水の安定同位体比記録とも整合的な結果が得られた. 今後は,残りの野外地質調査を行い,さらにサンプリングした岩石試料を地球化学的かつ古生物学的な検討を行っていく.この検討によって,世界各地の研究セクションとの層序対比を行い,堆積年代を詳細に明らかにしていく予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度では新型コロナウイルスの感染拡大によって,4~6月,7~9月,1~3月には主な調査地域である愛知県や岐阜県で緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置が発令されたため,若干野外地質調査のスケジュールに支障が出てしまった.しかしながら,採用第一年度目よりは野外地質調査や他研究機関における室内実験を行う機会が増えたため,採用第一年度目と採用二年度目における全体の研究計画予定をある程度は実行することができたと考えている. 今後の研究の推進方策として,残りの野外地質調査を行い,さらにサンプリングした岩石試料を地球化学的かつ古生物学的な検討を行う予定である. 以上のような理由によって,現在までの進捗状況として,おおむね順調に進展していると評価される.
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進方策としては,残りの野外地質調査を行い,さらにサンプリングした岩石試料を地球化学的かつ古生物学的な検討を行う.この検討によって,世界各地の研究セクションとの層序対比を行い,堆積年代を詳細に明らかにしていく予定である.
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