2021 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20J10248
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
加藤 智起 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2020-04-24 – 2022-03-31
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Keywords | 幹細胞 / DNAダメージ / 分化 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度に作製した、一部の表皮幹細胞に人為的にDNAダメージを誘導し、かつ、その細胞を可視化できるマウスモデルのさらなる解析を進めたところ、DNAダメージを受けた表皮幹細胞では、ニッチである基底層に存在しながら、分化を誘導するシグナルであるNotchシグナルが亢進していることを明らかにした。また、p53シグナルの誘導も見られたことから、過去の報告と合わせて考えると、DNAダメージ-p53活性化-Notchシグナル亢進-表皮幹細胞の分化、というメカニズムでDNAダメージの生じた表皮幹細胞が組織から消失していると考えられた。p53シグナルやNotchシグナルに関連する遺伝子に変異の入ったクローンが、加齢したヒトの表皮組織に見られるという報告(Martincorena et al., Science. 2015)もあることから、加齢に伴い上記の排除機構は破綻していく可能性が考えられた。これらの研究結果は昨年度に明らかにした内容と合わせて学術雑誌に投稿し、現在publishされている。また、in vitroで一部の細胞のみにDNAダメージを誘導できる系の構築にも成功し、より迅速に、網羅的解析も含めた様々な評価を行うことが可能になった。さらに、preliminaryではあるが、in vivoでの検討において、DNAダメージを誘導された本来排除される表皮幹細胞が排除されなくなる条件も見出しており、加齢に伴う排除能の低下をどのようにすれば抑制できるか、またその場合、加齢に伴う表皮の機能低下を防げるかという検討をする準備が整いつつある。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Dynamic stem cell selection safeguards the genomic integrity of the epidermis2021
Author(s)
Tomoki Kato, Nan Liu, Hironobu Morinaga, Kyosuke Asakawa, Taichi Muraguchi, Yuko Muroyama, Mariko Shimokawa, Hiroyuki Matsumura, Yuriko Nishimori, Li Jing Tan, Motoshi Hayano, David A. Sinclair, Yasuaki Mohri, Emi K. Nishimura
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Journal Title
Developmental Cell
Volume: 56
Pages: 3309~3320.e5
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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[Presentation] Dynamic stem cell selection safeguards the genomic integrity of the epidermis2021
Author(s)
Tomoki Kato, Nan Liu, Kyosuke Asakawa, Taichi Muraguchi, Yuko Muroyama,Hironobu Morinaga, Mariko Shimokawa, Yuriko Nishimori, Li Jing Tan, Yasuaki Mohri,and Emi K. Nishimura
Organizer
日本研究皮膚科学会 第46回年次学術大会・総会