2021 Fiscal Year Annual Research Report
乳児期の触覚異常による自閉スペクトラム症スクリーニング法の検討
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20J10402
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
神谷 千織 大阪大学, 連合小児発達学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2020-04-24 – 2022-03-31
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Keywords | 自閉スペクトラム症 / 乳児 / 感覚特性 / 事象関連電位 / 脳波 / 発達障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
乳児とその母親を、生後1ヶ月、7ヵ月、12ヵ月、18ヵ月で縦断的に追跡し、感覚特性と自閉スペクトラム症 (ASD) の観点から社会性発達について検討した。さらに生後7ヵ月では感覚刺激に対する脳活動を測定し、社会性との関連を客観的指標で検討した。2021年度は、追跡調査として、生後lヵ月でリクルートした乳児130名に対して、生後7ヵ月で、感覚特性を触覚・聴覚刺激による事象関連電位 (ERP)、ASD特性を行動観察調査法のAutism Observation Scale for Infant(AOSI)、発達指数 (DQ)を乳幼児発達スケール (KIDS)で評価した。また生後18ヵ月では、自閉症診断観察スケジュール(ADOS-2)を実施した。生後1ヵ月時に自記式質問紙の乳幼児感覚プロファイル(ITSP)で聴覚と触覚の特性を認めた乳児は、生後7、12、18カ月においても感覚特性を認めた。生後7ヵ月の聴覚特性は、生後12ヵ月のAOSIスコアと正の関連が見られ、さらに生後18ヵ月のADOSスコアとも関連していた。聴覚のERP潜時は、聴覚特性とは相関を認めなかったが、生後18ヵ月のADOSスコアと関連していた。これらの結果より、生後1ヵ月の感覚特性は、生後7、12、18ヵ月の感覚特性を予測し、さらにASD特性のスクリーニング指標になりうる可能性が示唆された。さらに生後7ヵ月の聴覚のERP潜時も、生後18ヵ月のASD特性の予測因子になりうる可能性がある。一方で、今回ERPと感覚特性に関連は見られなかったことより、脳基盤への影響を捉えることのできる感覚特性の評価方法について検討することが、乳児期の感覚特性によるASD特性のスクリーニング指標の解明への鍵となる。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)