2021 Fiscal Year Annual Research Report
ハンガリーの映画監督ヤンチョー・ミクローシュとタル・ベーラの空間表象
Project/Area Number |
20J10942
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
MOLNAR LEVENTE 北海道大学, 文学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2020-04-24 – 2022-03-31
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Keywords | 映画空間 / モダン・シネマ / ハンガリー映画 / ヤンチョー・ミクローシュ / タル・ベーラ |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年3月において、ヤンチョー/タルと同時代(とりわけ1960-1990年)の関連作品を確認するためには、カリフォルニア大学ロサンゼルス校の附属図書館にあるFilm and Video Collections、また、欧州諸国では保管すらされていないヨーロッパ映画を貸出・販売しているVidiots(カリフォルニア州 サンタモニカ)も訪問、利用する予定だったが、新型コロナウイルスのため直接行くことなく、アメリカで留学している先輩や友達が現地でのみ入手可能な関連作品をDVD・ブルーレイで購入し、送ってくれた。そのため日本学術振興会の科研費(旅費と物品費も含めて)を利用することはない! 日本学術振興会の科研費を使うことは全くないが、協力してくれた研究機関のスタッフ、友人、ハンガリーの家族のおかでハンガリー及び米国により収集、確認した資料、映像資料、参考文献を基に、2021年度には相互比較を重点的に行い、博士論文の執筆に取り掛かった。博士論文では、特別研究員申請書の詳細に述べた2つの観点から考察を行った。それはつまり、ヤンチョーとタルの映画にみられるフレーミング、画面構図、カメラ動き、ロングテイクといった諸要素を徹底的分析する際に、作家論の小文脈にとどまらず、彼らの空間表象の理解と照合してモダン・シネマという概念を再評価する。そのためには、日本学術振興会の科研費を使わないでも、膨大な数にのぼる映像・映画作品(DVD・ブルーレイ)、並びに映画空間に関する多様な先行研究(日本語のみならず、英語とハンガリー語で書かれた文献も含む)を購入し、整理した。以上のように、ヤンチョーとタルの映画空間をめぐって、先行研究の蓄積とこれまでの研究成果を併せて、映画的表象の問題について学会で発表し、学術論文を投稿し、最後は博士論文をまとめた。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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