2021 Fiscal Year Annual Research Report
独裁体制の成立と議会:1920年代のイランにおける議会制の確立
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20J12610
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
徳永 佳晃 東京大学, 総合文化研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2020-04-24 – 2022-03-31
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Keywords | 議会制 / イラン / 1920年代 / 憲法 |
Outline of Annual Research Achievements |
まず学会及び研究会での成果発表に関して、前年度は2つの査読付き学会での発表をオンライン形式で行った。まず、2021年5月には、日本中東学会第37回年次大会にて「イランにおける議会政治の再始動:モサッデグ財相(1921-1922)の財政改革関連法案」と題する発表を行い、当時におけるイラン議院内閣制の様態を分析した。さらに同年7月には、イギリス中東学会にて“In Search of “Free” Elections: The Establishment of the Electoral Amendment 1925 in Iran”という表題で発表し、1925年に行われた選挙法改正,並びにその政治的背景及び影響を明らかにした。 次に論文等の執筆に関して、2022年3月にオンライン上で公開された「〔全訳〕1906-07年イラン憲法」に携わった。同解題に記されている通り、申請者は、同翻訳の下訳作成及び校正作業を中心となって進めた。この1906-07年イラン憲法は、同国の議会制を支える最も基本的な法規である。そのため、同憲法典の翻訳は、1920年代のその変容を明らかにする本研究を進めるにあたっても、意義の大きい成果であった。また、上記の選挙法改正、並びに前年度から研究を進めていた予算議決制度に関して、それぞれ「不法な影響力の排除」を目指して:パフラヴィー朝成立期のイランにおける1304年選挙法改正(1925)」、“Between Constitutional Ideal and Real Fiscal Management: General Budget Act for 1303/ 1924-25 (1925) on the Eve of Pahlavi Rule.”という題で論文投稿を行った。これら2点は、いずれも投稿が受理され、現在査読審査中である。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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