2021 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of the molecular mechanism of the combined effects of chronic exercise with pharmaceutics on polycystic kidney disease
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20J12732
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
仇 嘉禾 東北大学, 医学系研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2020-04-24 – 2022-03-31
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Keywords | 腎臓リハビリテーション / ADPKD |
Outline of Annual Research Achievements |
常染色体優性多発性嚢胞腎(以下ADPKD)は,腎腫大や腎機能低下において,腎機能の悪化は70歳までに約半数が末期腎不全にいたる。現在使用されている薬剤は多尿や口渇等の副作用頻度が高いため,患者の生活の質(QOL)を損なわない新たな治療法が求められている。そこで,ADPKDへの長期的運動の有効性と運動の作用機序に関するαアドレナリン受容体の効果を明らかにするため,ADPKDモデルラットにおいて腎機能,腎嚢胞面積および細胞増殖機構への長期的運動とαアドレナリン受容体作動薬の影響を検討した。 本研究は多発性のう胞腎と同様な病態を示すモデルのPCKラットを用い,腎嚢胞増大や腎機能障害の進展に対する12週間の中等強度トレッドミル運動の腎保護効果を検証した。また,αアドレナリン受容体作動薬投与群は12週間の経口投与を行い,18週齢で解剖した。血漿サンプルでは一般生化学,尿サンプルでは蛋白,クレアチニン,L-FABP,バソプレシンの項目を測定,摘出した腎臓は嚢胞面積や糸球体硬化を組織学的に解析し,腎内cAMP測定や蛋白発現の解析を行った。今回の研究は、長期的運動は多発性嚢胞腎モデルラットに対して運動耐容能を向上させ、腎嚢胞形成、細胞増殖、腎糸球体障害を抑制することを明らかにした。この研究成果は、2021年7月21日に米国スポーツ医学会機関誌であるMedicine & Science in Sports & Exerciseに掲載された。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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