2021 Fiscal Year Annual Research Report
樹状細胞による二次リンパ組織の恒常性維持の分子基盤に関する研究
Project/Area Number |
20J12857
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
小森 里美 神戸大学, 医学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2020-04-24 – 2022-03-31
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Keywords | 樹状細胞 / 細網線維芽細胞 / リンパ節 / CD47 / SIRPα |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題では、骨髄移植後のリンパ節再構築に対するストローマ細胞上のCD47と樹状細胞(DC)上のSIRPαとの相互作用の寄与を明らかにすることを目的としている。本年度では、骨髄移植後のリンパ節再構築における細網線維芽細胞(FRC)上のCD47並びにDCの寄与、そしてDC上のSIRPαによるDCの恒常性制御機構について解析を行った。野生型マウスの骨髄を移植して1週間経過した全身性CD47欠損マウスあるいはFRC特異的CD47欠損マウスのリンパ節を解析したところ、野生型マウスに移植した時と比較して、移植した骨髄由来の血球細胞、中でもDCの集積が減少していることを見出した。このことからFRC上のCD47はリンパ節再構築の初期段階におけるDCの集積に重要である可能性が示唆された。そして、本年度ではDC上のSIRPαを介したDCの恒常性制御機構についても解析を進めた。これまでにSIRPαをDC特異的に欠損させたマウス(CD11c-Cre;SIRPαf/f, SIRPαΔDC)ではリンパ組織DCの減少が認められている。また、前年度に行ったSIRPαを欠損させたDCでの網羅的な遺伝子発現解析の結果から、SIRPαを介したDCの活性化並びに細胞死の調節に遺伝子N並びにシグナル伝達経路のNF-κB経路が関連している可能性を見出していた。そこで今年度は、初代培養で得られたDCにおいて遺伝子NをノックダウンしてDCの生存や活性化について評価を行った。解析を進めた結果、SIRPαは遺伝子Nを介してDCの生存と活性化を制御していることが明らかとなった。また、NF-κB経路に対する阻害剤をSIRPαΔDCマウスに対して投与した結果、脾臓においてDCの数が回復することを見出した。このことから、SIRPαは遺伝子N並びにNF-κB経路を介してDCの生存並びに活性化を制御していることが明らかとなった。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)