2021 Fiscal Year Annual Research Report
Regulation of Cdx2 expression in mouse trophectoderm during implantation
Project/Area Number |
20J12906
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture |
Principal Investigator |
鈴木 大介 東京農業大学, 農学研究科, 特別研究員(DC2) (80988254)
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Project Period (FY) |
2020-04-24 – 2022-03-31
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Keywords | マウス / 栄養外胚葉 / Cdx2 / 子宮内因子 / 着床 / トランスクリプトーム / 細胞分化 / 初期胚 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、①mural TEでのCdx2発現低下を制御するシグナル経路のスクリーニングを実施したとともに、②着床期にmural TEのCdx2発現が低下する意義の解明を目指した。 ①昨年度に行ったmural TEのRNA-seqデータを解析した結果、PI3K-AKTシグナル、ケモカインシグナル、cAMPシグナル等といったシグナル経路に関与する遺伝子が着床期のmural TEで発現上昇することが明らかとなった。中でも、PI3K-AKTシグナルは栄養膜細胞においてCdx2発現を抑制することが知られているため、PI3K-AKTシグナルの活性化剤や阻害剤を添加した培地で胚盤胞の培養を行ったが、Cdx2発現への影響は見られなかった。したがって、mural TEでのCdx2発現低下はPI3K-AKTシグナル以外のシグナル経路が制御すると考えられた。今後、他の候補シグナル経路の活性の摂動を通して、mural TEでのCdx2発現低下を制御するシグナル経路が同定されると期待される。 ②レンチウイルスを用いたTE特異的遺伝子導入法によりCdx2を過剰発現させた胚盤胞の着床能や遺伝子発現を解析した。Cdx2過剰発現胚盤胞を子宮に移植した結果、着床の開始には影響が見られないものの、脱落膜反応に異常が見られ、Cdx2過剰発現が着床の正常な進行を妨げることが示唆された。また、胚盤胞のoutgrowth試験の結果、Cdx2過剰発現によりTEの細胞遊走が阻害されることが明らかとなった。さらに、遺伝子発現解析の結果、Cdx2過剰発現はmural TEでの分化関連遺伝子や細胞遊走関連遺伝子の発現上昇を抑制することがわかった。以上のことから、mural TEでのCdx2発現低下は、mural TEの分化及び細胞遊走能の獲得を介して着床、特に浸潤以降のステージを進行するのに重要であると考えられた。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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