2021 Fiscal Year Annual Research Report
選択的スプライシング異常をモデル化・制御可能にするエピゲノム編集技術の開発
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20J13292
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
國井 厚志 広島大学, 統合生命科学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2020-04-24 – 2022-03-31
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Keywords | 転写調節 / エピゲノム編集 / CRISPR-Cas9 / 因子集積 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度、4種類のRNA-タンパク質結合システムおよび3種類のタンパク質タグシステムを取り入れ、因子の集積効果を体系的に比較可能なシステム群「EARTHコレクション」を整備し、転写活性化因子の使用において、一部のシステムがmRNAレベルで従来型を上回ることを見出していた。今年度は、標的遺伝子(RANKL、CTCFL、MMP9)のタンパク質レベルでの発現解析(ウェスタンブロット解析および免疫染色)を実施した。細胞株は、前年度に引き続きHEK293T株とMCF-7株を使用した。 RANKL遺伝子およびCTCFL遺伝子の活性化では、ウェスタンブロット解析においてはいずれも目的とするシグナルが検出されなかったものの、免疫染色においては、MCF-7株でのRANKL遺伝子、HEK293T株でのCTCFL遺伝子におけるシグナルの増強が確認された。 MMP9遺伝子の活性化では、HEK293T、MCF-7の両株でのウェスタンブロット解析において、システム導入によりシグナルが出現し、システム間での強弱は、mRNAレベルでの結果と関連性がみられた。なおMMP9は、細胞外に分泌後、細胞外マトリクス(ECM)を分解する機能を有することから、培養上清からのMMP9の検出も検討したところ、システム導入によって強いシグナルが出現した。免疫染色でも、特にMCF-7株ではシステム導入により明瞭なシグナルが出現した。これらの結果から、EARTHコレクションによって、mRNAだけでなくタンパク質レベルでの発現も誘導されたことが確認された
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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