2020 Fiscal Year Annual Research Report
Realization of a practical semi-autonomous social robot focusing on the effectiveness for both its teleoperator and its interlocutor
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20J13662
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
窪田 智徳 大阪大学, 基礎工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2020-04-24 – 2022-03-31
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Keywords | ヒューマンロボットインタラクション / 対話ロボット / 半自律ロボット / アンドロイドロボット |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、対話ロボットの対話相手だけでなく、対話ロボットの操作者に対する効果も考慮することで、社会の中で実用的な半自律対話ロボットを実現することである。この目的の達成に向けた、当該年度の主な研究実績は、(1)近接操作型アンドロイドロボットに関する研究および成果発表と、(2)半自律ロボットがもつべき自律性の度合いを同定するための実験室実験の計画および予備実験の実施である。 (1)については、服飾雑貨店で店員らと共働し、店員らに対して作業的・精神的に貢献できる近接操作型アンドロイドロボットを実現し、実際に店員らに使用してもらって評価したフィールド実験について結果をまとめ、査読付き論文誌で発表した。本実験では、店員の作業的負担や精神的負担の軽減、店員と客との関係構築補助の3点を満たすロボットとして、店員自身が客に気づかれずに傍からボタンで簡単に操作して使える近接操作型アンドロイドを実装した。服飾雑貨店でそのアンドロイドを店員らに使ってもらう11日間のフィールド実験を行ったところ、アンドロイドが上記3点の貢献ができていたことや、将来的により貢献できる可能性のある場面の存在が示された。本実験の結果から、本研究で実現を目指すロボットのデザインの妥当性および実世界での実現性、効果を確認することができた。 (2)の実験室実験は、操作者にとってより使いやすいロボットを実現するため、ロボットがどれだけの自律性をもつべきかを明らかにすることを目的としている。これを明らかにすることで、本研究で目指す半自律ロボットを実装する際の設計論の一部を得ることができる。予備実験を実施したことで、実験手法に問題がないことを確認しており、引き続き次年度に実験を完了する予定である。 以上の他に、半自律ロボットを操作する際の様々な形態や操作者に対して起こり得る影響を検討することで、新たな実験計画も行うことができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究成果の論文発表や、研究目的の達成に向けた実験を計画・実施しており、本研究はおおむね順調に進展していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も引き続き、本研究で目的とするロボットの実現に向けた有効な知見を実験室実験を通じて獲得し、また実装したロボットをフィールドや実験室で評価しながら、研究を進めていく予定である。
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Research Products
(1 results)