2021 Fiscal Year Annual Research Report
食品中テルペノイド類の探索および幹細胞を用いたがん再発・転移予防薬の創製
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20J14567
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Research Institution | Kyoto Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
今堀 大輔 京都薬科大学, 薬学系研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2020-04-24 – 2022-03-31
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Keywords | がん予防 / テルペノイド / Hibiscus tiliaceus / Petasites japonicus / Lindera umbellata |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、植物性食品よりテルペノイド類を単離・精製し,それらの化学構造および機能性を明らかにすることで、がんの再発・転移を予防する新規医薬品シーズを見出すことである。 最終年度は、クロモジ(Lindera umbellata)、カノコソウ (Valeriana fauriei)、ユズ (Citrus junos), キンカン(Fortunella crassifolia)、ナンテン (Nandina domestica)よりさらなる新規機能性成分の探索を行った。その結果、モノテルペン誘導体、グアイアン型セスキテルペン、リグナン、リモノイド、アルカロイドなど、計22種の新規化合物を既知化合物とともに得た。クロモジ(Lindera umbellata)より得られたモノテルペン誘導体であるlinderapyrone は、 Wnt シグナルの異常亢進が知られる大腸がん細胞 HT-29 増殖抑制活性を示した。加えて、Wnt/b-catenin経路の活性化によりルシフェラーゼ遺伝子の転写が促進されるTOP-Flashルシフェラーゼアッセイにより活性評価を行ったところ,linderapyrone はルシフェラーゼ遺伝子の転写活性化を抑制した。また、リグナンはがん細胞およびがん幹細胞双方において増殖抑制活性を示した。これらの活性化合物と前年度に得た化合物の作用機序解明を行うことで、がんの再発・転移を予防する新規医薬品シーズの提案を目指す。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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