2020 Fiscal Year Annual Research Report
蛍光偏光顕微鏡ライブイメージングによるビメンチン動態制御機構の解明
Project/Area Number |
20J21131
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
中井 紀 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2020-04-24 – 2023-03-31
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Keywords | 細胞骨格 / 蛍光偏光顕微鏡 / ライブイメージング |
Outline of Annual Research Achievements |
【A. 全反射型蛍光偏光顕微鏡による 1 分子蛍光偏光イメージング】共同研究先の谷研究室で測定する予定であったが、谷研究室の移転およびコロナ禍による出張制限により、今年度の実施はできなかった。 【B. スピニングディスク蛍光偏光顕微鏡の開発】当初、研究室既有のレーザー光源を利用し励起に使用する予定であったが、それでは励起光強度が不足していてリアルタイムイメージングには不十分であることがわかった。そのため、新たにハイパワーの光源を導入した。これから新しい光源の評価を進めていく。 【C. 核周囲ビメンチンネットワークの形態および動態の解析】観察に使用する細胞株として、HeLa細胞、LLC-PK1細胞などでビメンチンプローブ安定発現株を樹立した。 【D. ビメンチンネットワークと微小管との相互作用の解析】微小管に対するプローブを作成するため、ファージディスプレイ法によってチュブリンに結合する抗体様分子のセレクションを試みた。ファージディスプレイ法を専門とする東大 津本研究室の協力のもと、所属研究室内にファージディスプレイの実験系を立ち上げた。 また、二色で蛍光偏光イメージングを行うため、赤色蛍光タンパク質ベースの蛍光偏光プローブの開発を試みた。赤色蛍光タンパク質と抗体様分子の連結方法を最適化することで、アクチンおよびビメンチンの赤色蛍光偏光プローブを作成することができた。この研究成果について、現在論文化を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍による出張制限により、共同研究先での実験ができなかったこと。また、所属研究室で開発している顕微鏡の励起光源が強度不足であることが判明し、高強度光源を新たに入手する必要があったこと。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナ禍の状況を見て、共同研究先での実験を行う。新たに入手した高強度光源を使用してイメージングを行う。
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